サザンビーチの交差点で、歩道を完全にふさいで、なんか撮影をしている。誰かがスマホのカメラを向けると、下っ端の女が一所懸命にバッテンしてくる。アホか。天下の大道で勝手に突っ立ってて、写すなもナニもあるもんか。興味皆無だけど、晒してやる。
それにしてもテレビ屋って、会社のエライ人やPは言うに及ばず、新人のDから末端のゴミADまで、もっといえば某国営放送の集金人まで、なんでどいつもこいつもエラソーなんだろ。歩道ふさいでるけど、こんなヤツらが道路の使用許可なんかとってるわけがない。いわゆるゲリラ撮影だ。赤棒持って立ってるスタッフは、もちろん交通の知識なんかこれっぽっちもなくて、撮影現場に近づくヤツを制止するだけのヤツである。もちろん一般の歩行者や車両に指示を出す法的な根拠も権限も皆無だ。
まあ、たいていは面倒なのでその場を避けるけど、大昔、ゲリラロケをよく見かけるエリアに住んでた時、打ち合わせに遅れかけてるのに、いきなり前にTシャツのガキが飛び出して前に立ち塞がり、ワシのクルマを止めたことがある。なんだ? と聞いたら「ドラマの撮影ですからー」である。道路使用許可は? と聞いても、そんなものがあるあけがない。もちろん黙殺である。
ドラマが、なんなんだ。ワシに、何の関係があるんだ。なんでワシが、どっかのTV局の、下請けのどっかの制作会社の勝手な。しかも不法な営利行為に協力して、得意先との打ち合わせに遅れなくちゃならんのだ。
しょうがない。ビーーーーーー。鳴り響く、ホーンの連続音。30秒くらいかなあ。睨み付けながら、道を開けるパシリ。「TV様」に楯突くヤツなんか見たことないTV屋の連中が、迷惑そうな目を向けるけど、あのなー、社会に迷惑なのはオマエらの方なのだ。
