オッサン三人で、藤沢からぶらりバスの旅。そこにナニがあるのか。それは、今日の昼飯のハヤシライスなのだ。
つってもワシがオーダーしたのは見てわかるように、オムライスの下がハヤシライスつーメニュー。
しかも正確には、ハンバーグまで追加された、かなりリッチな一品(ハンバーグハヤシ¥1,200税別)なのだ。ちなみに、一般的なスタイルのハヤシライスは「ダンのハヤシライス」つって、700円税別。ハンバーグなしのオムハヤシなら800円と、とてもリーズナブル。
しかしワシなら、ハンバーグをタマゴに隠しちゃうようなしおらしいことは、もったいなくてできないだろうなあ。きっとキレイに焼いたタマゴの上、下手すりゃど真ん中に、どーんと埋め込んじゃうだろう。しかし、ココンチのハンバーグは、この、ホントとっても上品な味と同じく、奥ゆかしく次の間に控えているのだった。
しかしそもそも、なんでオッサン三人、ハヤシライスを食べに来たのか。それは……。
この、膨大なウルトラなコレクションを見に来た、わけでもなくて、ここんち、なんとモロボシ・ダンの店だということで、ナマのダンにお目にかかりたかったわけなのだ。もちろんダンがウルトラ警備隊を定年退職して店を作ったわけじゃなく、ダンを演じた俳優、森次晃嗣氏の店だつーわけだ。って、んなもん書かんでもわかるか。
そーいう俳優さんのお店だから、ご本人は不在が当たり前か、いてもカウンターあたりに座ってて、店そのものはスタッフが切り回してる、なんてのを想像してたんだけど、なんとここんちではご本人自らがシェフとして、料理作るのから皿洗いまでこなしているホンモノなのだった。
なんとなくロス近郊の小都市のような、ちょいとアメリカチックな通りから、ちょい入ったところにあるウッディなカフェ。ウルトラ関係なく、俳優さん関係なく、うまいハヤシライスを食べに来てもいい店なのだ。あ、しかもいまはコロナでお休み中だけど、ここんちジャズやシャンソンのライブもやってるのだ。「カフェテリア ジョリー・シャポー」、あ、グッズのウルトラアイ、買うの忘れた。また来なくちゃ。