Mac miniの本体、到着!

家にいる時間、店にいる時間、そんなのを考えて配送を手配して、9〜12時指定の朝9時ジャストに到着したドッキングステーションに続いて、なんとか同日に本体も受け取れた。

そう、Mac miniである。家のメインマシンのiMac(21.5-inch)は、Mid 2011というチョーロートル機。OSなんか、動かなくなるツールとかが恐くて、Sierraのまま。ま、この名前、弊社社名と同じなので、変えたくなかった、つーのもある(笑)。それに2.5GHzのCore i5とはいえ、写真の加工やWEBの制作、それに簡単な動画編集程度なら、そんなに不満のないパフォーマンスなんだけど、ちょっとさすがに10年使い倒しているから、ハードウェア的にヤバくなってきていた。

たとえば電源は、スイッチ一回押しただけで入ることはまずなく、電源入ってファンが回り始める音がするまで、電源ボタンを連打。で、めでたく電源が入っても、リンゴマークが表示されるまで、カップ麺ができるくらい待たされる。いや、これは冗談でもなんでもなくて、実際、起動の時間がもったいないから、家に帰ったらまずiMacの電源を入れて、それからネコトイレ掃除するなり、メシをチンするなり、数分の家事をするという習慣ができちゃってるくらいだ。
また、4つあるUSBポートも、少しでも本体を動かすと接続が切れて、外付けHDDがマウントし直しになる。さらにモニターの液晶は、何年か前から細かいタテのスジがいっぱい入るようになってて、写真の加工中に悩んじゃうこともしばしば。

まー、アレだよなあ。そもそもパソコンなんて、10年も使うモンじゃないよなあ。てか、昔、コンピュータやらソフトウェアやらパソコン通信やらインターネットやら、そんななんやかんやを雑誌や単行本に書きまくってたあのころのワシからは、考えられないスパンである。DOS/Vとかなら、筐体は何年か同じのを使ってるってのもあったけど、中身はCPUからマザーボードからメモリから各種ボード、果ては電源ユニットまで、どんどん入れ替えてたよなあ。
しかしMacは、3年は使ってたよなあ。って、なんでかっちゅーと、高かったからである。はじめて買ったのはII ciだったかなあ。巨大なMacintosh IIあたりからはかなり買いやすくなったけど、本体100万、プリンターのNTX-J(スラスラと名前が出てきちゃうよ)がやっぱり100万。モニター、いくらしたっけなあ。なんにしろクルマやバイクを買うような感じで、短くても3年はローン組んでたよなあ。毎月3万数千円払って。

そんな長期ローンでないとMacが買えなかった時代は、いつのまにか過ぎ去った。いま使ってるiMacなんかヤマダで、溜まってたポイントで半分近くを支払えちゃるのを知って、びっくりした勢いで買っちゃったようなもんだ。よっしゃ、ある日いきなり最後の日が来て、二進も三進もいかなくなっちゃう前に、10年目の買い替えでもするかー!

と、検討を始めたわけだけど、金魚鉢iMacを思い出させるカラフルな筐体に、新しいRISCプロセッサのApple M1積んだ新型iMacは、かなりそそられるけど、しかしいかに買いやすくなったとはいえ、このご時世、全く余裕のない経済状況の中で、出費の絶対値がデカすぎるよなあ。
なので、まだまだネイティブで動くソフトも多くないかもだし、とかこころの中で理由付けして、ここはintel最後あたりの中古でも、とか思ってたんだけど、そうか、こんな選択もあったのか、なのが、Mac mini。なにもかも付いてるかわりに、なにもかものお値段になっちゃうALL IN ONEのiMacと反対で、コイツはディスプレイもキーボードもマウスも全部ナシで、言ってみればiMacの中身だけにして価格を抑えたMacだ。そして、うちには1920×1080のモニター、ちょうど一台浮いてるのが転がってるし、キーボードとかマウスなら、それこそゴロゴロしてるやん。

しかも、去年の秋に出たばっかのMac miniは、アップルが“CPU性能は最大3倍高速。グラフィックスは最大6倍高速。Appleで最も先進的なNeural Engineにより、機械学習は最大15倍高速”とか標榜する、8コアのApple M1チップと、安い方のiMacの7コアみたいに、ミョーなケチり方をしていない8コアGPU積んだ最新モデルなのに、税込み79,800円。同じ8コアCPUに8コアGPUのiMacが177,800円(税込)だから、ほとんど10万円も安い。逆に言えば、モニターとキーボードとマウスとオサレなカラーリング代が、10万円ということだ。ついでに言えばGPUがなぜか7コアにケチられた最安iMac、154,800円(税込)より7万5千円も安いのだった。

さらにアップルストアには“整備済製品”てのがあって、これはアップルが”新品水準並みの品質を確認し”、“厳しい品質基準に沿った整備を実施したApple認定製品”。言ってみれば中古品、ということだけど、Appleによる1年保証が付くし、AppleCareにも入れる。そして価格は、かなりお得感の高い67,980円(税込)である。そして午後3時半までに買えば、明日届く……。ポ、ポチッ!!

中古なんだから、多少の使用感はあるだろう、と覚悟してたんだけど、届いたMac miniはまず、箱そのものがシュリンク包装されたままの新品状態。ピッと破いて箱を開け、本体を取り出すわけだが、本体は新品と同じビニールの保護シート、端子あたりをカバーするシールもそのまま。本体をじっくり見ても、使用感が出そうな端子回りを見ても、同梱のアクセサリーやシール、電源ケーブルからパッケージの紙箱まで、もー、新品としか思えない。こらー、あれかな、整備済み製品というのは、アウトレットという意味なのかな。あるいは某ケ●コーのアウトレットセールのように、本体汚れあり、とか書いてあるのにただの新品が届くという、問屋や小売りを刺激しないカタチの、メーカーによるバーゲンコーナーなのかもしれないなー。

それにしてもココンチのパッケージ、ほんと、カッコいいよなあ。こんな、電源コード丸めて納めてるだけなのに、この、コード巻きつけてる芯になってる紙の折り方なんか、開けた人ならわかるだろうけど、天才かよ、って感じ。電源ケーブルを梱包するのなんか、数回折って、クリクリで止めるだけでも機能は果たせるのに、こんな引きちぎられて丸めて捨てられる紙の折り方に、知恵を凝縮させる。ジョブズ死んでゾンビになったような会社だと思うわけだけど、生き残ってる美点も少なくないようだ。

Author: shun

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