昨日から、BGMはSHIMEさんばかり。悲しいなあ。

昨日から、BGMはSHIMEさんはかり。悲しいなあ。

はじめて聴いたのは、2004年かな。ナニかをwebで検索してたとき、全然関係ないのにたまたま引っかかったのが、茅ヶ崎の雄三通りにあったLanaiというバー。しかもまさに当夜、ライブがあるという。テキーラ・サーキットという、名前も知らないバンドだったけど、当時、まさに音楽を自分でやることにどっぷりハマりにハマりきったばかりのわたしは、近所でライブをやっている、というだけで行きたくなっちゃった。そして、3人のユニットの真ん中で唄ってたのが、SHIMEさんだった。まあ、言うまでもなくその唄もギターも素晴らしくて、その後はTequila Circuitはもちろん、ケイコ・ウォーカーさんとのユニットBroken Ashesを銀座ロッキートップへ聞きに行ったりしてたなあ。

はじめてソロを聴いたのは、toshiさんというお友だちに誘われて東京でのバンド練習の帰りに出かけた、川崎のFAKEという小さな店。2007年の、まだ自分が店を作ろうとか思いつく直前だったかな。当時の日記からコピると、“1本のアコースティックギターで、前半はアッチの曲のカバーを、後半は日本語のオリジナルを中心に、スローなバラードからビート感あふれた激しいナンバーまで。やっぱ音楽は歌だよな、ということを強く感じさせてくれたライブだった”。それまで、ステージのSHIMEさんを見てはいたけど、この夜、はじめてちょっとお話ができたのだった。

そして、はじめてわたしの店でライブをしてもらったのが、2013年9月27日。数年越しの話がやっと実現したSHIMEさんのライブは、テキーラ・サーキットでも一緒の西海孝さんに、林孝明さんのベースとコーラスも加わって、そりゃもう素晴らしいライブになったのは言うまでもない。それからは、ほぼ定期的に、コロナ前には隔月でライブしてもらってたわけだ。
ま、当たり前だけど、ウチの店のライブというのは、わたしが聞きたいライブである。バイショーでやってるライブなんて、一本もない。そもそもそんなことができるなら、こんな店、やってない。しかしそのなかでも、もー、このライブは絶対!! ってのがあるわけだ。いつも言ってたでしょ。うちのライブのなかでも、この人のように唄って弾けたら、どんなにいいだろう、と思う人が3人いる、と。その筆頭だったのがSHIMEさんだったんだよな。

コロナ禍で飛んだり間が空いたりしながら、最後にウチでライブしてもらったのが2020年の11月8日。この月のアタマの検査で大きな病気が発覚し、とうとうそれが、わたしがナマでSHIMEさんの歌を聴いた、最後の機会になってしまった。あの唄、あのギターを、新しくなったBOTCHY BOTCHYのステージでぜひ披露してほしかったんだけど、叶わぬ夢になってしまった。SHIMEさん、どうか安らかに。

Author: shun

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