8月6日のリトルボーイは、人類初である。いやー、こんなことになるなんて思わなかったんだよ。あり得ない言い訳だけど、そう強弁することも、まだできなくはない。しかしその結果をしっかり見届けた上での、3日後のファットマンは、確信犯である。一瞬で無辜の10万人を焼き殺す。一瞬で、ひとつの都市を廃墟と化す。その結果を承知で行うのだから、それは戦争による戦闘行為ではなく、ただの無差別大量殺人である。ウラニウムとガンバレル方式の原爆開発に成功したから、今度はプルトニウムと爆縮レンズ方式を試してみたい。ただ、それだけの理由で、、アメリカという国家が、最終的にはトルーマンという男の決断で、無差別大量殺人を実行した。と、そういう意味では、今日は8月6日以上に、人類がその日を記憶に留めるべき日だと思うのだが。
