今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間は38〜40で推移していたようだ。大塚愛という人が歌手だか俳優だか知らないが、Twitterで食品の放射線が心配だ、みたいなことを書いて叩かれてるらしい。無知だ、勉強不足だ、風評被害を拡大させている、というわけだけど、あのなー、それは風評ではない。実被害なのだ。
うんちゃらBq以下は安心、と言ったのは政府のどこかの誰かであって、それを信じる信じないは、人の勝手だ。うんちゃらBq以下だろうが、それまでなかった巨大な放射線源が生まれ、国土の多くを汚染し、いまも核汚染が生じ続けているのは紛れもない事実。つまり大塚愛にとっては、あの東電の不作為による核事故で生まれた核汚染そのものが実被害なのだ。そして大塚愛という人間にとっては、その食品の核汚染がうんちゃらBq以下でも不安な食材だっちゅー話であり、当然、彼女には選ばない権利がある。そしてその食材を作っていた地域にとって、大塚愛がそれを購買しないことは、風評だと大塚愛を責めるべきではなく、実被害として東電と政府を責め、その被害を東電と政府が賠償すればいいだけの話である。逆に考えれば東電と政府は賠償額を抑えるために、うんちゃらBqを設定しているという疑いだって持てるのだ。
大塚愛を非難する人間は、どういう根拠でだかは知らないが、政府だかどこかが発表した「うんちゃらBq以下は安全」という言葉を、信じただけの人である。しかしそれが正しいか間違ってるかを証明することは、現時点では誰にもできない。あの産業経済界を代弁する産経新聞でさえ、東電の対応を批判するくらいに、あいつらはウソツキ揃いである。人に疑う自由がある限り、意見を無知だ勉強不足だと叩くのは間違っているのだ。