今日のサザンビーチ と今日の放射線量


今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜44で推移していたようだ。ピークは今日0〜1時だが、概して高めの推移である。
昨日、福井地裁の樋口英明裁判長は関西電力高浜3、4号機の再稼働差し止めを命じる仮処分を決定した。この裁判官、前には大飯原発でも反原発に与する判決を出したということで、反原発思想から国益無視の暴走、みたいに産経に言われてるわけだ。注目すべきは、規制委の新基準さえも「緩やかにすぎ、合理性を欠く」と否定したこと。関電あたりは負けを予想してた節もあるけど、まさか「原発事故の危険性が万が一にもあれば差し止めが認められる」とシンプルに返ってくるとは想像してなかったろうなあ。もちろんリスクのでかさを考えればそういう司法判断もあるだろう。それに対して「ゼロリスクをいわれたら飛行機も電車も動かせない」なんてヒコーキと原発を比べるのはバカである。
原発が、ひとつ扱いを間違うとどういうことになるか、すでに実例が出ちゃった。実のところ全核燃料が溶け落ちながら、現在のところたったこんだけの被害で済んでいるという、僥倖のような状態におさまっているにもかかわらず、いくつかの自治体が実質的に消滅し、15万人の人々が地域を離れて暮らす事態になっている。菅直人が心配したように、あのとき幸運が味方せず、半径100km以上がパーになってたら、日本はそれこそ底知れぬダメージの底に沈んでいただろう。原発を止めることの、電力会社やエネルギー政策への影響なんぞが議論されることもなかったはずだ。
まあ、この国に真の三権分立はない。菅官房長官は、それでも「再稼働を粛々と進める」と言い放った。高裁、最高裁の判事には、国策を斟酌できる人物を配してあるのだ。

Author: shun

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