今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。
あれからもう4年。しかし核事故というものの性質からすれば、そして人類の科学力からすれば、4年なんてゴミのような時間である。偉大な先達となってしまったチェルノブイリで、というか、日本と基準が違って半径30kmに人が住めなくなっているので、強制的に移住させられたその先で、元原発職員らが追悼式典を開いたそうな。
あっちじゃあれから29年。炉心が露出しちゃった原発を、放射線などなにも知らない消防士たちがよってたかって火を消し、ホウ素を混入させた砂5000tを赤く燃える炉心の真上にホバったヘリから身を乗り出して投下し、サプレッションプールの水を抜くバルブを開けるために人が汚染水に潜り、そして延べ80万人が石棺建設に投入された。ソ連の公式発表では33人が死んだことになっているが、現場では多数の死者が確認されている。もちろん、放射線障害や被曝によるガンなど中長期的な疾病者・死者は不明だ。
福島では「一人も死ななかった」。まあ、プルトニウム製造工場でもある黒鉛炉とは構造がかなり違うし、なにより恐ろしいほどの幸運に恵まれた。しかしこれから25年たったとき、1Fはどんな状況だろうか。チェルノブイリのように「核燃料の除去は遠い将来の話です。今はまだ技術がないのです」なんて言ってるのだろうか。