今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。横須賀のジョージ・ワシントンが帰国の途についたようだ。昨日の日記で、首都圏を”原発に関係のないエリア”と書いたけど、ここにA4W加圧水型原子炉という原子炉が2基あったんだった。当然、軍事機密なので詳細は明らかではないけれど、仮に原発の規模にたとえれば1基20万kWくらいじゃないかと言われている。発電所ではないし戦闘艦に搭載している原子炉なので、原子炉としての密閉度は比類なく高いことに加え、確実な制御棒によるスクラムと、一次冷却材の自然循環で冷温停止ができるそうな。そんな密閉性の代わりに、燃料交換はGWのニミッツクラスで20年に一度、1〜3年かかる改修作業で炉心交換する必要があり、1992年に就役したGWは、今回がそのタイミングだというわけなのだった。というわけで、夏にロナルド・レーガンが交代でやって来るまで、首都圏にはそこそこ規模の原子炉が存在しなくなるわけなのだった。
東電が自社エリアではない福島や新潟に原発を置くという事実が、原発の真のリスクを物語っている。では、なんで2基40万kW(?)という、1F1号機の46万kWにも匹敵する規模の原子炉が横須賀にあって、政府はそれを許容するのか。まあ、1Fのような壊れ方や、ああいうぶっ飛び方をしない原子炉の設計や、軍艦ならではの周辺セキュリティの高さなどもさることながら、なにより米第7艦隊、第5空母航空団の圧倒的な戦力投射能力が国防に必要不可欠だ、という判断が、首都圏に原子炉が存在するというリスクより優先されているというわけだ。つまり日本と核との関わりを考えるとき、いわゆる核兵器を横に置いても、軍備は重要なファクターなのだ。