今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間はずっと38で推移していたようだ。
再稼働したばかりの川内原発で、早速トラブルが発生した。復水器のパイプに穴が開くかどうかして、海水が混入したという。九電は「運転継続に支障はない」といい、規制庁は「安全上は問題ない」である。そんなわけないだろう。大丈夫か、ホントに。
川内の加圧水型原子炉は1号機、2号機とも三菱重工業が設計・制作・建設のすべてを担当している。加圧水型は1Fなどの沸騰水型より安全と言われるが、蒸気発生器を中心とするパイプが複雑に入り組みまくった熱交換のシステムが必要になる。そして三菱、以前にもblogで何度か書いたようにカリフォルニア・サンオノフレ原発で受注施工した蒸気発生器がわずか2年でぶっ壊れて2基の原発が廃炉に追い込まれ、1兆円近い損害賠償(日記書いた当時は40億ドルだったのがいろいろ膨らんだらしい)を請求されているところだ。つまり今回のパイプトラブルは原子炉格納容器の外の、二次冷却系でのトラブルではあるが、三菱のウイークポイントが露呈したカタチになったなあ。
気になるのは九電、「１週間程度、復水器の詳細な点検を実施した後、出力上昇を再開する予定」とかいうが、蒸気発生器と同様、やばいパイプにフタをして作業を終わらせるつもりなんだろうなあ。
