今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は37〜39で推移していたようだ。
錆びたレール。草生した道床。写真を見ると、まるで廃線である。しかしここは常磐線。原発事件のせいで不通になって、もう4年を過ぎた。なんちゅっても帰宅困難地域に線路が通ってるから、列車も通れない。富岡〜浪江間など、空間線量が最大30μSv/hである。エイヤっと通過しちゃえればまだいいが、万一の事故や車両故障などで止まっちゃったら乗客乗員がどんどん被曝しちゃう。で、JRはようやくここにきて除染試験施工を開始したそうな。夜ノ森〜大野〜双葉間で、線量や線路構造が異なる6カ所を選び、レールや枕木・バラストを入れ替えたりしてその効果を確認するそうな。しかし避難指示解除の条件が年間20mSvの被曝。1時間に30μの場所となると、1F廃炉のために引き上げられた原発作業員の被曝限度を適用しても、5年で8時間、生涯で32時間しか働けない。まあ、除染には非現実的な時間が必用だろう。草生した鉄路に列車が走るのは、いつの日になるのだろうか。なお津波で壊滅した相馬〜浜吉田間は内陸部へ移設することになり、既に工事も進行中だ。結局、天災には人間、ちゃんと悲しみを乗り越えて対応できるけど、人災はどうにもならんということかも。