行きはよいよい、帰りはこわい、てのはこのことか。みんな、圏央道で便利になったと言ってるし、確かに行きはサックリ東名に合流できて、こりゃいいかも、とか思ったワシがバカだった。なんだこの道路設計。もともと激混みで高速道路本線上にまで長く車列が繋がり、危険きわまりないことで有名だった厚木ICの流出路を、さらに新たな幹線の流入路に使うなんて、愚の骨頂である。不穏当とされる言葉を使えば、キチガイ沙汰だ。夕方の少し混む時間だとはいえ、なんでもない木曜日に何kmにもわたって本線上にクルマが並んでいる。さらに、ようやく厚木で東名から分岐しても、そこから相模川を渡る2車線は、圧倒的に多い圏央道を北上するクルマのコンデンサーとして、やはりパーキング状態となっている。川を渡った突き当たりの、中央道方面へ向かうクルマは左分岐だということがわかっているクルマは早くから左車線に移動し、道路全体の状況がわかってる”クレバー”なヤツが茅ヶ崎方面への車線を進んで分岐直前で割り込む(合法に!)という、正直者がバカを見る典型的システムが、最新設計の道路でも意図的に採用されている。そもそも海老名ジャンクションの設計がクソバカ。往路で東名に合流するときに感じた違和感、あとから地図を見るとよくわかった。2051年にもなって新たに開通する道路に、相変わらずアタマの悪すぎる設計。いや、自分たちの都合を、利用者の不便で帳尻を合わせる、最低最悪の道路。たぶん道路公団(いまは猪瀬直樹のお陰で東日本高速道路株式会社という会社だが中身はタチの悪い外郭役所のままだ)内部的には、社内ルールに従った賢い設計なんだろう。まったくもって期待したワシがバカだった。
ついでに、茅ヶ崎の中央部に入るのに、寒川南なんてとんでもない手前で降りるしかないのは、どういう了見なんだ。新湘南バイパスにカネを落とさせるための策略か? 茅ヶ崎ジャンクションあるいは茅ヶ崎中央ICに出口があると信じて、藤沢まで行っちゃったぜ。作れよ。