今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は37〜40で推移していたようだ。
川内原発がとうとう営業運転を開始した。2号機の再稼働への動きも急ピッチで進められている。もはや電力需要に対して供給力が足りないわけではないことが明白になった。発電が原子力でなければならない理由も消えた。では電力会社がこうも再稼働に拘る理由はなにか。なにが目的なのか。コストである。
将来的な、廃炉まで含んだコストではない。万一原発がぶっ飛んだときの、世紀を超えた被害のコストも数えない。あくまでも、いま、目先の発電コストが最重要なのだ。電力自由化を前に、「特定規模電気事業者」からの価格競争に対抗するために、新興他社より低い価格を設定するために、既存の原発をフル稼働させたいわけである。施設もある。燃料もある。付帯する税金も地域の対策費も払っている。あとは回せば電気が起きて、その分、火発の燃料費を抑えることができる。結果、火発や売電、他電力会社からの融通などで商品を調達する新興電力販売会社より有利な価格を設定でき、これまでの寡占状態を余裕で維持できる。
逆に言えば、そのためにはこの記事にもあるように、九電は玄海原発の再稼働もしゃにむにに進めてくるだろう。関電だって東電だって状況は同じだ。新しい原発は動かさないともったいないし、40年過ぎたような老朽原発ほど、動かすのがオイシイのだ。そしてぶっ飛んだときは、ぜーんぶ政府が面倒を見てくれる、というのが、いまの電力会社のシナリオである。