W201 / 190E


巨匠が乗ってきたのは、「最善か、無か」という古き良きメルセデス・ベンツのすべてが、5ナンバーサイズに凝縮された190E。これはサッコプレートの付いた後期型だけど、昔、白い前期型に乗ってたなあ。トランクのホルダーにガッチャとはめ込むと、運転席の受話器が生きる、電電公社のショルダーホンを付けてたなあ。保証金20万円をデポジットして、10円で6秒だった。1分100円。って、おっと、電話の話じゃなかったクルマだ。エレガントなボディカラーに上品な内装の、素晴らしいコンディションの190E。ヤナセ純正のフロアカーペット、高かっただろうなあ。メルセデスの「最善」が、そしていまのベンツからは失われた素晴らしさのすべてが、ここにある。

Author: shun

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