今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜40で推移していたようだ。
核燃料サイクル政策の中核を担うはずの六ヶ所村核燃料再処理工場は、すでに20年以上、2兆円以上のカネを突っ込んで建設中だが、今回、23回目となる完成時期の延期を規制委に届け出たそうな。事業者の日本原燃は、社長が東電元執行役員で会長は関電の八木、主要株主は原発を持つ電力会社で、つまり株式会社という組織のカタチはしているが、いわゆる国策会社。もちろんその膨大な建設費は、みーんな国民が負担しているんである。
しかもこの再処理工場が仮に完成しても、日本の原発から出る使用済み核燃料の全量を処理できるわけではないから、さらに別の工場の建設が計画されるだろうし、MOX燃料は軽水炉で燃やしても、プルトニウム燃料は使うべき高速増殖炉が実験炉のもんじゅがコケたままで実証炉へ進む目処すら立っていない。
いっそ、使用済み核燃料の全量を直接処分できれば話が早かったんだろうが、それだと数万年の管理が必要。使用済み核燃料からプルトニウムを抽出して燃やせれば、もともと核燃料の大半を海外に依存している日本は、ある意味自前の核燃料を持てるし、長期保管物質を大幅に削減できる、というのでこんなことになっちゃってるわけだ。まったく、お先真っ暗である。
