今日のサザンビーチ と今日の放射線量


今日朝9時の線量は0.041μSv/h。そしてこの24時間は38〜51で推移していたようだ。ピークは昨日21時。
東電が17日に発表したところでは、2号機の圧力を逃がせず注水が遅れた理由に、逃がし安全弁を作動させる弁のゴム製シールが熱で溶けたためだった可能性があるそうな。まあ、核燃料が溶け落ちるような高温下で、ゴムの部品が持つわけがない。解説図によれば、その弁があるのは格納容器下部の真横。つまり、炉心がぶっ飛ぶかも、という状況のときの安全装置が、ヤバくなる場所に設置してあったというわけだ。もちろん設計時の思惑通り逃がし安全弁が開いてれば、汚染された蒸気はサプレッションルームへ流れ、核汚染が外部にダダ漏れになる前に、炉心冷却が果たせた可能性がある。
一方の3号機は、最終的に格納容器のフタのシリコン製シールが、これまた高温蒸気の熱で溶けてスキマが空き、汚染された水蒸気が大気に放出されたらしいという。高温蒸気と言うけれど、蒸気だっちゅーことは摂氏100度だ。実際は圧力かかってるだろうからもっと高温だけど、Webの蒸気圧の計算サイトで計算したところ、仮に10MPaかかってたとして310度。原発の格納容器は、そんな程度で溶けるモンでシールされてたということだ。
でさ、原発が何基も、いろんなカタチでぶっ飛ぶというのは、もちろんあってはならないことだけれど、起こっちゃった。そしてあり得べからざる事故を経験したにも関わらず原発を放棄せず、これからも原発を運転しようというからには、それで得られた知見を、徹底的に活用した上で行わなければならない。なのにこの国は、先にテキトーな基準をでっち上げて安全が確保されたとか寝ぼけたことを言って、1Fで得られた知見は、ていうか、これから得られるであろう知見は一切反映されないまま、再稼働させてしまった。ということは、1Fと同じ状況になったとき、同じようにぶっ飛ぶ部品やシステムが、少なくともBWRには内包されていると言うことだ。それをコワイと思わない連中って、アタマがどうかしてるんじゃないのかなあ。

Author: shun

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