今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間は38〜40で推移していたようだ。
昨年9月、全域避難した7町村で初めて避難指示が解除された楢葉町だが、朝日の記事によれば、半年近くたっても町に戻ったのは5.7%。しかもその7割が60歳以上で20歳未満は5人だという。政府は自分たちが決めた基準以下に線量が落ちたエリアはどんどん避難指示を解除する方針で、該当エリアの住民は“避難生活への慰謝料（１人月１０万円）は１８年３月分で終わる。避難指示が出ていない地域からの避難者への住宅の無償提供は１７年３月で終わる”ことになる。つまりぶっちゃけて言えば、兵糧攻めで住民を無理やり戻そうというのが、その施策だ。しかし人生に残された時間とリスクを天秤にかけて、戻る選択をするのは年寄りだけだ。
あの年の夏、烏合の衆だった政権は県勢の衰退を恐れる福島県の言いなりに、コストの合わない“除染”に手を付けた。しかし国にも県にも、住民を元に戻すという目的だけはあるが、町での生活を取り戻すプランはないようなのだ。
