今日のサザンビーチ と今日の放射線量

今日朝9時の線量は0.040μSv/h。そしてこの24時間は38〜40で推移していたようだ。
丸川珠代環境相は松本市での講演で「『反放射能派』と言うと変ですが、どれだけ下げても心配だと言う人は世の中にいる。そういう人たちが騒いだ中で、何の科学的根拠もなく時の環境大臣が決めた」と述べたと国会で追及された。誰だっけ、時の大臣って。松本龍じゃないよなー。江田五月だっけ、細野豪志だっけ。まあ、民主党への当てこすりだったんだろうけど、言うまでもなく追加被曝1mSvは国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づいている。追加被曝っちゅーのは、つまり人間ちゅーか自然界に生きとし生けるものはすべて、もともと宇宙や地中からの放射線を浴びていて、これに追加で人為的に被曝する分を言うわけだ。で、ICRPは100mSv以下の被曝の人体への健康被害は明らかではないといつつ、職業的に被曝する人は5年で100mSv、緊急時から通常の状態へ戻る時期に20mSv、そして一般公衆は1mSvという基準値を勧告しているわけだ。丸川環境相の言う、“時の環境相”はそれを基準に、1mSv/年を目標にした。実に当たり前の話である。少なくとも、なんの科学的根拠もない、というのは、まったく当たらない。
丸川環境相がそういうことを言うのは、あのとき民主党がその基準を1mSvではなく20mSvにしておけば、もっと除染も進んで人も帰れて復興も早かったのに、という意見が、政権や東電に根強いからだ。しかしICRPの勧告は、一般公衆は1mSv、職業でも20mSv×5年だから、緊急時から通常の状態へ戻る時期に20mSvつったって、それが20mSvのまま10年20年続いてもオッケー、とか考えるのは解釈がオカシイだろう。緊急時だから現実的に対処して、1mSvであるべき基準を20mSvまで住民に許容してもらうのはやむを得ないけれど、それは5年で0mSvになるとか、あるいは10年かかるにしてもトータルで100mSvに収まる前提で、当初の20mSvを許容する、というのがマトモな解釈だろう。
1mSvの基準が福島をダメにするという意見は、まさに為にする話だ。基準が20mSvだったら除染や復興が早いのではなく、決めた基準を満足させるのがずっとカンタンだ、という話で、それこそそこには、科学的根拠はなにもない話なんである。

Author: shun

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