今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。
福島民友によると、約23万人が受けた甲状腺検査2巡目の本格検査で、累計16人が甲状腺ガンだと診断されたそうな。1巡目が約30万人受けて116人が甲状腺ガンだったので、合計すると、約53万人に132人が甲状腺ガンだったことになる。そしてもちろん福島医大は、“「これまでの知見で判断すれば、現時点で放射線影響は考えにくい」と従来と同様の見解を示した”そうだ。
子どもの甲状腺ガンなんか100万人にひとりというのが、山下俊一が言う“これまでの知見”だったはずなんだが、いつのまに知見が変わったのか。ていうか、おそらくは彼らの言う「これまでの知見」というのが、患者数ではないのだろう。この程度の被曝ではガンになるはずがない、とか、○年で患者が増えたチェルノブイリと異なる、というのが、彼らの言う「これまでの知見」なのかもしれない。だから、「これまでの知見」では、この患者の多さはスクリーニングの効果だったり、あるいは他になにかの原因があるかも知れないけれど、少なくとも“被爆の影響ではない”ということになるのだ。
だったら、その原因を究明しろよ。被曝のなかったエリアでスクリーニング検査するとか、あるいは子どもの甲状腺ガンがこのエリアで異常に多いのは福島の浜通りの風土病でした、とかいうデータとその原因を見つけるとか。ただ、放射線の影響は考えにくい、と言い張るだけというのは、医大という“科学者”の発表ではない。