今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間は38〜46で推移していたようだ。ピークは昨日の16時。
南相馬市の桜井勝延市長が、2月17日、外国特派員協会で会見したそうな。人口が現在5万7000人まで回復したこと、しかし15歳から64歳までが1万3000人弱戻ってないこと。しかもこれから村の未来を支えるはずだった子育て世代の転出が9000人を超えたことなどを語っている。
桜井市長が強調しているのは、“国が目標としている0.23μSv/h”を下回っている場所がかなり多いのに、放射線教育をまったく行ってこなかったがために、この程度の放射線量に恐怖感がある親の世代が多いのが原因だという話だが、しかしそれはおかしいのではないか。
国の言うことなんか、信じたヤツがバカをみるのは歴史が証明している。0.23μSv/hがコワイか安心かは、個人の勝手だ。ワシだって、そんな程度の被曝、オトナ以上なら影響なんて考えられないんじゃないかとも思うけど、そかし、それをコワイと思う人がいるなら、それはその人の自由である。それと、そもそも先日丸山環境相が寝惚けたこと言って生き恥をさらしたように、国の目標値は1mSv/年。0.23μSv/hだと年間2mSvの被曝になってしまう。茅ヶ崎は、もともと神奈川でも高めの線量の場所だったらしいが、それが1F事件以前より1〜2割高いまま落ち着いている現状で、ここ最近が0.038〜40当たりの推移。そもそも国の目標が、おかしいのだ。加えて放射線教育がなかったというが、そんな教育できたわけがない。原発がぶっ飛んでも○○Svまでは人間大丈夫、なんていう教育しながら、原発の安全神話を構築できたわけがないんである。そういうネガティブな話を、国も電力会社も、徹底して隠蔽してきたのだ。
で、この会見で市長がもっとも言いたかったことは「帰還が早くなったときに賠償がそれだけ少なくなってしまう」というシステムの問題だろう。実際には、賠償や支援を打ち切ることで帰還させる政策になってるわけだが、中間的な部分では、帰還の不安を主張して避難を続けるほどトクをする、「早く戻った人間が損をするというような構造については残念であるけれども変えられていないのが実態」というのは事実。確かにこれは非常におかしな話だ。放射線高いのに戻るというのは、身を挺して故郷の復興に尽くすことである。褒美を出すべきなのだ。最後は金目、とか言われたっていいじゃないか。
原発再稼働に大反対し、ドイツのような原発ゼロを求め、2030年までに南相馬市内で全て再生可能エネルギーによってエネルギーを賄うことを目標にする市長。彼の言う「ジャパニーズ・サムライ・スピリット」で、2回も市議会で問責決議案を可決されながら再選を果たしたり、「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたりしている。南相馬、一度行って相馬野馬追を見てみたいなあ。
それにしても、この記者会見、Yahoo関連のニュースサイト「The PAGE」にしか載ってない。朝毎読はなにをしとるんだ。