今日のサザンビーチ と今日の放射線量

今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜40で推移していたようだ。

四電が伊方の1号機を廃炉にするようだ。来年で40年なのは、延長を目指す関電の高浜なんかと同じだけど、四電は、規制委が延長を認めるための安全対策費が、コストに合わないと判断したそうな。朝日の記事によれば、以下のような計算だ。

再稼働で火発の燃料代が減って年間約100億円の利益増
しかし再稼働するための安全対策費は、2千億円規模
工事に4~5年かかるため、運転期間は15~16年

割り算すれば、4〜500億円の損、というわけである。ではなぜ、関電はコストが合うのか。
素朴に考えれば、原発の数である。四電の場合、水力が58箇所で114万1,496kW、火力が4箇所で344万7,000kW、原子力が伊方のみ202万2,000kWという構成。総出力約700万kWのなかでの原発の発電比率はそう低くもないが、最新の3号機約90万kWの再稼働の目処が立ったので、そういう判断もできるというわけだろう。
何度も書いてるように、そもそも原発動いて利益が上がるのは、本来は負担すべきコストがうやむやに先送りされてるからである。そこに目を付けたのか、率先して原発を建てて商売してきた関電は、3カ所計11基のうち76年以前が5基と半数近い。70年と72年の美浜1〜2号機が廃炉になった美浜は、76年の3号機も再稼働し損なったら発電所が消滅だ。高浜なんか、74年と75年に動きはじめて40年なんかとっくに過ぎてるはずの1号機と2号機が、しかも田中委員長は時間切れと言ってたのに、どこでどうごり押ししたのか、いつのまにかあっちゅー間に審査が終わったらしく、なぜか突然の“合格”。40年ルールは3年の猶予期間があったとかで、なーんだ実質43年で、つまり稼働してた関電の原発はほとんど救済できるという、暗黙の了解が双方にあったとしか思えない顛末なのだ。
四電が廃炉を決めた伊方1号機は1977年に稼働開始と、関電高浜1号機より3年も新しく、炉はどっちも同じ三菱のPWR。と、いうことは、結局は両社の政治力の違いってことなのかも。

Author: shun

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