今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。
産経にロシア原子力安全研究所副所長と言う人物のインタビューが掲載されていた。福島での会議に出席するための来日らしいが、就職運動か、あるいは売り込みか。ソ連時代に事故の調査や研究に関わったらしい。チェルノブイリで得られた知見を福島でも生かすことができるとか言ったそうだが、しかしチェルノブイリでどんな知見が得られたのかは別として、現実のチェルノブイリは、得られた知見で見事に片付きました、ではなくて、まったくの手付かずである。広大なエリアを立ち入り禁止にして、石棺に封じ込め、しかしそれでも大量の核物質を漏洩させ続け、欧州全域の知見と補助で、新たなシェルターに覆われようとしているそこに、ロシア科学アカデミー原子力安全研究所はどんな貢献をしているのか。ついでに言えばチェルノブイリはウクライナだ。戦争一歩手前みたいな両国関係の中で、どういう関わりを保てているのか。
そもそもが黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉という、運転しながら燃料交換できて、どんどこ核兵器用のプルトニウムを生み出すためにウランがんがん燃やす、まるで露天掘りのような(爆)原子炉が、炉ごと爆発しちゃった事故と、鍋の底が抜けた1Fとは、そのまま知見をスライドできるわけではないのだ。まあ、溶け落ちてコンクリに浸潤してるだろうデブリを、どう引き剥がして処分するか。そこはぜひ、先にやってみて得られた知見を福島で活かしてほしい。そっちは30年たってるんだ。そろそろやってくんないかな。
幸いなことに1Fでは、ドカーンとはいかなかったので核燃料の大規模な飛散は免れた。しかしそのぶん、デブリに近づくのはより難しいかもしれないなあ。