今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間はずっと38で推移していたようだ。
九州では、相変わらず地震が続いている。そのうえで、よく話題に上がるのが川内原発だ。原発の前で気勢を上げてる集団までいるそうな。まあなんといっても、稼働している唯一の原発が、地震多発エリアの近くに位置しているのだから、耳目が集まるのは当然だろう。
言うまでもなく川内原発は、阿蘇カルデラ、姶良カルデラ、鬼界カルデラ、阿多カルデラ、加久藤カルデラ、千々石カルデラなどなどが密集する、南九州のものすごい火山活動エリアのなかにあって、そこが稼働停止の仮処分を求めた裁判でも最大の争点。だから、そもそもこんな場所の原発は危ないから止めろ、という話ならわかるけど、今回の地震が仮に中央構造体系の断層での地震なんであれば、地震が来るぞソク止めろというのは、ビミョーに違う話だ。まあ、その構造体が阿蘇の先でどうなってるかは、そんな九州の火山活動が活発すぎて、実際のところどうなってるのかわかってない、というのが正しいところらしいが、今回の地震が、仮に中央構造体の断層絡みに震源が大分方面へ伸びていくのだとしたら、むしろ気になるのは、いま止まっている伊方の方だ。
そもそも原発が止まっている、というのは、いま発電運転はしていない、という話であり、イコール安全、ではない。圧力容器から抜き出された燃料は、1F4号機がそうだったようにプールに保管されて、使用済み燃料なんかと一緒に冷却され続けているわけだ。
で、原発は、たとえば運転中に大地震喰らって、制御棒突っ込めないままに炉がコントロールできなくなったら、もちろんぶっ飛ぶ。しかし現に福島だって、1Fも2Fも、核反応させてた原子炉はすべて設計通りスクラムして止まったのだ。川内だって、仮にドデカイ地震に見舞われれば、瞬時に原子炉はトリップし、核反応は止まるはずだ。で、福島の事件でわかったように、問題は、その後なんである。1Fでも、原子炉のメルトダウンに加えて使用済み燃料プールも大問題になったように、とにかく止まった後の核燃料は、炉内にあろうが出されてようが、冷やし続けないとダメなんである。だから、川内や伊方は、そこはどうなってるんだ? という話を突っ込まないとイカンわけだけど、川内は免震重要棟作ると規制委に言って再稼働したその後で、やっぱカネかかるからヤンペ、とか言い出して、しかもそのままごり押しが通っちゃいそうな気配だし、伊方の方は規制委の審査には通ったもののまだ停止中ということでみんなノーマークになっているのだった。うーん、恐くないのか。