今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。
読売系でありながら、福島民友も1Fの石棺問題には大騒ぎで、上・下に分かれた特集を掲載していた。石棺=最終処分場、というイメージなんだろう。しかし言うまでもなく石棺は、チェルノブイリを見てもわかるように、テンポラリーな対応である。最終的な処分は、まだ決まっていないわけだけど、よく言われるのは地層処分である。
チェルノブイリの石棺は、原発ぼんぼん燃えてるのをなんとかしようと、ヤッツケの急場凌ぎで作ったもんだから、あちこちがひび割れ崩れ、いま、その上を、まるで屋上屋を重ねるようにシェルターで覆う必要に迫られている。しかしいま、1Fを石棺にしたら、チェルノブイリのドサクサよりはマシな環境で工事できるから、50年、あるいは100年持つだろう。仮に石棺で、放射性を完全に遮断できるなら、県民感情を横に置いて暴論を吐けば、これから100年の間、もともとそこにあった核物質が、そこにあり続けるだけの話である。
そもそも、使用済み核燃料の処理技術もないままに原発を誘致したとき、すべての問題を将来へ先送りしたわけだろう。50年で廃炉にして、更地にして返します、なんて約束があったわけじゃなし、返されて原発マネーが途絶えても困るだけだろうし、だったらいまより安全に核汚染を遮断できて、石原伸晃じゃないけれど、それに見合った補助金ぶっ込んでもらえるなら、それでいいんじゃないの? という意味では、石棺、ホントに現実的な選択肢のひとつなのかもなあ。