今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間は38〜40で推移していたようだ。
女性自身という雑誌はゴシップ誌かと思ってたら、「福島県飯舘村 “子ども5人に57億円”の仰天施設に村民の怒り」なんて記事もあって、しかもアクセスランキングのトップにいるんだなあ。村民を戻すために、ハコモノ作りまくってて、戻るつもりもない子どもたちのタメの施設を57億円突っ込んで作るんだそうだ。もちろんその費用は国に要求するわけだ。
確かに、除染が進まないこんな状態で、あと5年も放置してりゃ、みんなもう避難先に生活の根を下ろし、村はゴーストタウンになるだろう。放射線の怖さより帰村を選ぶのは年寄りばっかりで、だからそういう施設を作ってくれという村民の声は大きいようだが、そんなの恒常的に人口を増やし続けたい行政からすれば、発展性のない投資でしかないだろう。村は、こども(=若い家族)を村に戻したいのだ。
国だって、教育施設を作ってこどもを帰村させるからカネを出せ、ダメならオマエらがなんとかしろ、とか言われたら、へいへいと57億くらい出すんだろう。しかし、数値的には除染が終わって避難指示が解除されても、実際は表通りだけの除染でしかなかったり、ここまでは健康被害はないと、勝手に決めた数値を押しつけたりであることは、避難してるみんなにはわかっている。57億で作った箱は、当然、維持費もかかり続ける。原発という収入源を失ったいま、立地自治体は、今度は被害者として国にタカリ続けるのか……。
そんなこんなで無投票が3期続いていた村長選は、久しぶりに対立候補が出るそうな。飯舘に住み続けているお友だちのblogを読んでいると、地元は地元で、みんなのんびり静かに暮らしながら、それでもいろんなことが絡み合ってたりするようで、まあ放射能という見えない厄災を撒き散らした罪は、あまりにもデカイといわざるを得ないのだ。