革ジャン(フライトジャケット)を比べてみた

この季節にバイクに乗ってると、思ったより暑かった、とか、思ったより寒かった、なんてことがあって、ナニを着るか悩むわけだけど、なのでとりあえず防寒性能だけに限って比べてみた。
まずこっちは、米陸軍航空隊(後の空軍)の夏用フライトジャケットA-2。馬革で裏地はコットン。マチや切り返しはなく、タイト。米軍のゾーン分けで言えばライトゾーン用。まあ、機能としてはほとんど防風のみ、といった感じか。
こいつはAVIREXのよくできたレプリカ。ただしAVIREXは新興メーカーで、当時は存在していない。いわゆるGovernment contract supplier、ホントの米軍納入業者になったのはごく最近(つっても80年代は既にかなり昔かw)なのだった。

一方のG-1は、海軍のパイロット用ジャケット。映画のトップガンで有名になったヤツだ。革は山羊で、襟がムートンだというのが最大の特徴かな。裏地が、初期(WWII)のは綿サテンらしいけど、こいつはナイロンだかレーヨンだか。で、革1枚、裏地に保温剤ナシというのはA-2と同じだけど、こっちの対応ゾーンはINtermadiateで、-10〜10度用。で、ボア襟をキッチリ閉めたり立てたりしなくても、ホントにA-2よりひとまわり暖かいのだ。ビミョーに皮が厚いのかなあ。いちばん大きなポイントは、裏地がナイロンだってことかもしれない。あと、長さもA-2よりずっと胴長で、ちゃんとアクションプリーツもあるからバイクにグッドなのだ。軍の貸与品だということで、ストームフラップにUSNのパンチングが。
G-1はなんと現在も支給されている現役フライトジャケット(ジェット機では使用禁止の基地内着用品らしいが)で、この固体は、contract namberから推定すると1956年前後の製造品。まあ、だから買ったわけだけど、ほぼ中身(ワシだ)と同年の革ジャンなのだった。なお、残念ながらパッチ付けて映画モデル風に売ってるヤツは、有名なAVIREXのも含め、ラム革などを使ったG-1“風“モデルがほとんどだからちうい。

Author: shun

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です