このバッテリー、SUPER NATTOつーんである。大陸の、ぶっちゃけ、わけのわからんブランドだ。でも、ハーレー純正を作ってるMK BATTERYが、実はこのNATTOの工場に下請けに出してたりする可能性だってないことはないから、バッテリーはわけがわからない。もう、いつのまにかMADE IN JAPANなどほとんど消え失せて、台湾か、韓国か、中国。以前は、YUASAは海外製になっちゃったからPanasonicがいい、とかいう話もあったけど、なんと松下、去年バッテリー部門をGS YUASAに300億で売っちゃった。
ってまあ、んなことはどうでもよくて、納豆である。じゃないSUPER NATTOである。安いだけあって、電解液(希硫酸である)を自分で入れる仕組みだ。こういうコストダウンもバカにならんのだなあ。
もっとも扱いが面倒な電解液(希硫酸だからな)には触れずにすむように、各セルの注入口の位置に合わせた接合部を持ったプラ容器に電解液が入っていて、アルミ箔かなんかでフタがしてあって、こいつをズブッと差し込めば注入口の尖りがアルミを破いて、それぞれのセルに電解液が流れ込む、という仕組みである。うひゃー、よくできてるなあ。
と、思ったのもつかの間、これって注射器をさかさまにしたって液が落ちないのと同じで、上に空気穴を開けないと、なかなか液が落ちない。ていうか、サックリ落ちるセルがあるのも不思議だが、そこは口が甘いのかもしれない。で、そんなふうに液が落ちないときは容器を左右から押せとマニュアルに書いてあるわけだが、駅弁の醤油のオサカナと違って、こいつ、めっちゃ硬くてワシの握力じゃほとんど凹まない。
2本目、ちゅーのか、7~12本目ちゅーのか、になるとさらに液の落ちが悪くなった。親指と人差し指が攣りそうになってきたので、結局プライヤーでアタマの方を押しつぶしつつ、各セルに2本ずつ計12本、というのか、カタマリで言えば2本なのか? の液を全部入れ終わって、やれやれ、である。ていうか、液の注入に時間かかっちゃってるうちに、すでに中じゃ反応始まってケースがあったまってきたんだが。
まあ、液が入ってしまえば、あとはゴミが入らないように1時間放置して、そのあとでキャップをしっかり押し込んで密閉すれば、作業は終了である。
で、電圧測ってみたら、おー、ちゃんと使えるまで上がってるではないか。セルだってキュルキュル、キュルキュル、スキップしながら回りそうである。
しかしここで補充電しておくと、さらにパワフルになり、しかもなぜか長持ちするんだとか。ほとんどナニかの宗教入ってるような気もするけど、ま、気は心、充電器つないでみたら12.77Vもあるはずなのに、なぜか要充電位置からのスタートである。意味、あるのかも。