今日のサザンビーチ と今日の放射線量

今日朝9時の線量は0.040μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。

たまに捜索の過程が新聞で取り上げられてきた、7歳児の遺骨が一部見つかったそうな。まもなく震災から6年。ちょうど1年前に着ていたジャージが見つかり、今回マフラーと、頸部などの遺骨が見つかったという。避難先の長野県白馬村から大隈に通って娘を探し続けていた父親は、その報を受けて「娘からクリスマスプレゼントを受け取った気がする」と話したそうだ。
遺族がなんで、年単位の時間をかけて、少しずつ愛娘の遺骨を探さなくちゃならんのか。住んでた大熊町が、いまも全域が避難区域だからである。
先日、茅ヶ崎某店ことBOTCHY BOTCHYでライブしてくれたよしだよしこさんの歌に、富岡で家が流され、いまはいわき駅近くで焼き鳥店を営む人が主人公の「高野君の焼き鳥屋」というのがあって、その高野君は立ち入り禁止のエリアを線量測りながら探し続け、お母さんを2週間後に、お父さんを3週間後に見つけたと唄われる。実在の人物、実在の店の話だ。その話を聞いて、おそらく言葉を失ったよしだよしこさんに、高野君は微笑んで「宝物みたいだったんだ、宝物を見つけたみたいに嬉しかったんだ」と言ったのだ。
歌の文句で聴いただけでも、胸がギューッと締め付けられる、そんな経験を胸に秘めて今日も、焼き鳥を焼く人がいる。父親は自宅近くで、妻はいわき市の沖(!)で見つかって、さらに6年も娘を探しながら白馬で働く人がいる。うっかりそんな人の思いを想像すると、涙が溢れそうになる。しかしたぶん、こういう事態を引き起こした張本人たちは、そんなもの知ったことかと、のうのうと生きている。オレのせいじゃない、と思っている。東電にしろ、経産省にしろ、政治家にしろ、御用学者にしろ、そういうふうに思えるように、責任をかぶらなくていいように、仕組みができているのだ。

Author: shun

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