今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は37〜38で推移していたようだ。
お掃除ロボが頓挫した1F2号機に、東電は今日、サソリ(と呼ぶ自走式カメラ)の投入を強行するようだ。まあ、通す穴が小さいからしょうがないんだけど、2cm程度の堆積物にさえ行く手を遮られる、あんな小さく、幅も狭い車体では、果たしてどこまで進めるのか。なーんて、まるでどうせダメだろう、みたいなニュアンスで書いてるように読めちゃうかもだけど、もちろんワタクシとて、調査の成功を心から祈っているのだ。こんな状況になった原発の炉心が果たしてどんなことになってるのか、ぜひこの目で見たいのだ。線量計と温度計も積んでいるようなので、仮に先日の場所くらいまでしか進めなくても、カメラのノイズから推定するよりはずっとマトモな線量など、炉内の正確な状況を伝えてくれるだろう。
それより気になるのは、東電がホントに、ちゃんと情報を出してくるかどうかの方だ。ここんとこの、パイプにカメラ付けたのを突っ込んだ調査でも、写真や動画は、彼らが意図して選んだのが、小出しに出てくるのだ。柏崎刈羽の免震重要棟の耐震強度が、実は想定を満たしていなかったのを隠蔽してた問題でも、規制委の田中委員長に「非常に重症だと思います。信義の問題ですよね。信用できないとなると、これはちょっと質の違う問題になる」とボロクソ言われている。こいつらは信用できない、と言ってるんである。信用できない連中が出してくる資料が、信用できないのは当たり前。これまでの実績を見ていると、ここんち、都合の悪いものはとりあえず出さないのが常套だから、今回のだって、やがて出してくる結果や写真や動画を、さて、どこまで信じていいのか……。
東芝といい東電といい、超一流だと信じられていた企業の実態は、実はこの体たらく。他の企業は、ていうか、この国、大丈夫か?