今日朝9時の線量は0.037μSv/h。そしてこの24時間は36〜38で推移していたようだ。
バズフィード・ジャパンの記事で知ったのだが、東電福島復興本社の石崎芳行代表と、なぜか小田原のかまぼこ大手の鈴廣かまぼこ鈴木悌介副社長が語り合うイベントが、東京都内であったそうな。どういう主旨のイベントなのか、なぜ鈴廣なのか、そのあたりがよくわからない記事なんだけど、両方ともまともなことを言っている。
記事冒頭、石崎代表の「私は福島第1原発事故は『人災』だと思っています。私たちはリスクに対する想像力が欠如していた。この教訓を世界中、日本中の電力業界の人に発信するのが責任だと考えています」という発言を紹介している。ポーズじゃなく、本気でそう思っているんだったら、実に真っ当な話なんだけど、問題は、その教訓を世界中、日本中の同業に発信することはおろか、東電社内にさえ共有できてないということだなあ。1Fで次々に起こるチョンボ、柏崎刈羽などで発覚するウソンコやごまかしと、その糊塗。東芝だってそうだけど、そういうのはもう、一回つぶれないと直らない。バカは死ななきゃ直らない、てのと同じである。
原発に頼らないための節電経験や、産業界だって原発イケイケの一枚岩ではないことを話す鈴廣副社長によれば、小田原ではエネルギーの地産地消を目指す電力会社「ほうとくエネルギー」を、市民と地元企業が立ち上げたそうな。思い出せば小田原は、1Fがぶっ飛んだあと、足柄茶などから基準値以上のセシウムが検出されて出荷停止になったりと、実被害を被ったんだった。
原発で喰ってる地域から、いきなり原発取り上げるなんて無理。だから廃炉をビジネスにして、ということも鈴廣の鈴木副社長は言っている。ワシだって何度もblogに書くような話だから、んなことを考えてる人間は、たぶん政府や産業界の上の方にもごろごろいるに違いない。しかしこればっかりは、即時なのか、●年に、とかいうのはともかく、原発をゼロにするもんね、という国策の決定がマスト。それがなければ、役人も、立地自治体も、産業界も、原発が未来永劫回って行くという前提でモノを考えてしまう。そして、そんなパラダイムシフトを起こせるのは、小泉が言うように、首相ただひとりなんだけど、安倍にそんなつもりは1mmもないのだ。