今日朝9時の線量は0.040μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。
6年前の昨日、スクラムした1〜3号機は、ステーションブラックアウトの末に冷却機能を喪失。日本初の「原子力緊急事態宣言」が発令されていた。しかし6年前の今日、1号機建屋は爆発。飯舘までの汚染を予期したSPEEDIのデータは、パニックを恐れた政府だか東電だか県庁だかに握りつぶされて、避難指示は10kmの円周内とされ、結果的にはわざわざ被曝するためにホットスポットへ逃げた人々も多かった。政府は、東電は、炉の中でナニが起こっているかなんて百も承知の上で、原子炉の健全性は保たれているとか、直ちに健康に影響を与えることはない、なんていうお為ごかしの説明に終始していた。
あれから6年。結局、人間はほとんどなにもできなかったけれど、やっぱニッポンは神の国だ。幸運の上に幸運が積み重なって、なんとまあ、あんなエゲツナイ状態の原子炉が、ほとんど自ら進んで冷温停止になってくれちゃった。その後、原発を本気でなくそうとした首相は追い落とされ、続いて原発推進の政党が政権を奪い、そして3基の原子炉の溶け落ちた核燃料は、いまもそこで燻り続けている。
