茅ヶ崎某店ことBOTCHY BOTCHYの音響は、まあ、ヨソよりいい、とかほめてもらえることもあるけれど、使ってる機材で言うなら、最近流行りの、激安だけど音はマトモなのよ、ってな機材よりゃずっとマシではあるものの、一流メーカー製の“ふつうの機種”である。そこらのふつうの店舗内にスピーカー立ててPA置いてるような部屋よりゃずっとまともな、音楽をやる前提で部屋の図面を引いてもらったが、それでもホールのような音響設計をしたわけじゃないし、ステージが部屋の角なので、ベストとはほど遠い。
まあ、ウチがお客さまであふれかえって、そりゃもー儲かって儲かって、ってのなら、話は簡単で、どこぞの業者さんに設計頼んで機材そろえてドーンと支払えば、ステキなサウンドが手に入るのだ。でも、みなさんご存知のように、茅ヶ崎某店、そんな状況にはほど遠く、いつ閉店の日を迎えてもおかしくない状況である。とても、カネは出せない。余計なモノにはもちろん、こんな店の根幹に関わるようなモンにさえ、である。
てなわけで、どうすっかなー、てな状態で思考停止して、どれくらいたったかなあ。昔々、某レース雑誌にワシが寄稿していた頃、彼が大卒新入の編集部員としてコンビ組んで以来の友人のヤマちゃん(別名巨匠)が、もともと音モノが好きなことに加えて、カネかけずに音をよくするなんていう、知的好奇心だけはたっぷり刺激できる作業に手と足とあたまを突っ込んでくれたので、こんなモンがヤフオク出てまっせ、とか電話してきてくれたり、その結果届いたモノを、運送会社のデポまで一緒に取りに来てくれたりしちゃうのだ。しかし届いたブツは、YAMAHAのPC2002という、型遅れのパソコンみたいな名前の業務用パワーアンプが3台、歴戦の勇士ってな外観のDUPLEXの19inchラックケースにマウントされて、パレットに固定されていた。70kgからあるよなあ。そりゃ局留めかあ。