結局、ワシって30年生きても、なんの進歩もしてなかったんだなあ、という証拠写真。
(以下追記 (^^;;)
上はハタチの頃に乗ってたヤマハで、XS650 Specialではなく、その前モデルのTX650。別に敢えて難しいカスタムを選んだわけではなくて、Specialが出てなかっただけのこと。まだアメリカンなバイクのブームが来る前だったんだなあ。
ちゃんとスポタン付いてるのが笑える。また、ハイウェイペグのステーは“ねじりん棒(笑)”だった。それしかなかったんじゃないかな。プルバックのハンドルバーといい段付シートといい、当時、この手の部品を扱ってたのは東京の一店しかなかったように覚えている。これらのカスタムの大半は、趣味が高じて某バイクメーカーの社員になっちゃった友人の手になるもの。ま、同じ雑誌を読み、毎日のようにバイクの話ばっかりしてたヤツで、当然好みも似たようなもん(当時は(笑))だったので、そいつが乗り換えるときにそのまま譲り受け、さらにイヂったりしてたのだった。
当時も当然のこと(?)ながらハーレーに憬れ、ローライの写真なんか部屋の壁に貼ったりしてたけど、でも決してこのヤマハがその代替品だったりガマンバイクだったわけでもなかった。結局、こういうカタチが好きだった、ってことか。(^^;;
しかしこうして並べてみると、当たり前ではあるものの、やはりかなりプロファイルが違うなあ。低く、長く。エンジンの造形は、この45度Vのシリーズでは、個人的にはこのコーンショベルが一番好きだ。理由はもちろん、単なる刷り込み。だってはじめて見てカッコイイと思ったのがそれだったんだもーん、というヤツだ。なので、パンもナックルもあんまり興味ないのよねえ。今回の買い換えも、みんな“やっぱ鼓動感が違いますよね”とか言ってくれるけど、最大の理由は、実はエンジンのカタチだったりするし。(^^;;
エンジン見てるだけでニコニコ、なんて変態のようだけど、どんなエンジンでもそんな気持ちになれるわけはもちろんなくて、この感覚は、実はドゥカティMHR以来。あのエンジンも、ほんとキレイだったなあ。共振してヤカマシイんじゃないのかと心配になるような、細く切られた冷却フィンと、デスモドロミックのシャフトが通るクロームのパイプ。と考えれば、ショベル似てるなあ。
ドゥカも脊髄で買ったバイクだったけど、乗ってるよりエンジン磨いてた時間の方が長かったような気がする。ショベルはさすがアメリカ人作で、ああいう繊細な美しさはないけど、そのかわり全体で星形エンジンのような円弧を描くロッカーカバーとプッシュロッドカバー側と、より深くアタマの奥までうりうりフィンが切られたプラグ側の、一粒で二度おいしいのがステキなのだった。( ̄ー ̄) このヤマハの650バーチカルも、歴代全ヤマハで個人的ベスト。ただ、腹にオイルパン抱えているから、ちょっと搭載位置が高めに感じてしまう。左右にエキパイが来てるロードスポーツデザインなら違和感ないんだが。
さて、このショベル、涼しい夜に走ってみたのでよくわかったけど、やっぱ組んだばっかりのことはあって、すごい発熱。シャチョーじゃないけど、昼間の移動は確かに“かわいそうになあ”だったんだなあ。店を出るとき以外、エンジンはキックで始動してるけど、まだ数十kmしか走ってなくて、こんなに熱持つくらいなのに、ペダルの降りる感じがシルキー(笑)。上手に組んであるのはもちろんだけど、「このエンジンいいですよ」とシャチョーが言ってたのもわかる気がするのだった。
しかしはじめてキックするとき、まず上死点探そうと軽く踏んだらペダルが下までストンと落ちてビックリ。一瞬考えて、昔、それこそ原稿の数だけ書いてた“プライマリーキック”という言葉を思い出した。そうかー、コイツはクラッチ握ったらキックはミッション回すだけなんだ。ヽ(・◇・ )ノ
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