ワシ的に、“スープまで飲み干せる”ラーメンのひとつになってる一蘭。そこんちのカップ麺がでたのは知ってたけど、売ってるのが現場、つまり一蘭の店なので、買おうとも思わなかったのだ。しかし、ま、カップ麺なので実はスーパーやコンビニでも扱ってる店があるようで(てか、言うまでもなくそのために開発したんだろう)、しかもなかなか稀少だというじゃないか。ほほう、確かにこの一蘭の味、自分たちが店で売るほどに開発にコミットしたなら、一体どんな仕上がりになっているんだろう!?
というわけで、買ってみたのだ。一個、490円。いままで買わなかったわけを、思い出したような気がした(笑)。あの、店を超えてんじゃないか、なんて言われるセブンプレミアムの「すみれ 札幌濃厚みそ」でさえ、300円だもん。一蘭知ってるか、あるいはよほど粋狂なトライユーザーでもないかぎり、手に取らない価格かもなー。
なお、ホンモノの店で買ってるだけに、付けてくれた割り箸も店の箸そのものだ。
ノンフライ系の麺の上に、3種類の小袋。粉末スープと液体のスープ、そして、一蘭で欠かせない秘伝のタレ、である。粉末と液体の両スープが付いてるカップ麺は珍しくないけど、たいていはお湯入れて○分したら“粉末スープと液体スープを入れ”とか書いてあって、両車の順番は記載していないことが多い。しかし、この一蘭カップ麺は、A、B、Cと別に、さらにスープに1、2と番号まで振ってあることでわかるように、入れるのは粉末が先だと明記してある。そこでまずは粉末を溶き、その上で液体スープを投入。そしてもちろん最後は、秘伝のタレだ。
味は、そうだなー。一口目の印象は、やっぱ店とは違うなあ、である。当たり前だ。秘伝のタレも、あんなのそのままホンモノを袋詰めできそうなもんだけど、嘗めてみるとビミョーに違う。ホンモノの方が、もっと甘く、もっと辛く、もっと味わいが深い。ところが、不思議なんだけど、スープの喉越し、つーのか、喉を通っていくときの味わいが、まさに、店のあの味なのよ。なんだろう、この感覚。特に、秘伝のタレが混ざりきったあとは、ホント、まるで店のラーメンの出汁を啜っているような喉越し。替え玉あれば入れてみたいし、いつも店でやるように、小ライスをぶっ込んでみたい。
ただね、あえて具材は入れておりません、ってのは、どうなのかな。あそこのチャーシュー、とっちかっちゅーとお湯で戻せるタイプに近いような気がするし、ネギも、入ってたほうが彩りが店っぽくなるんじゃないかな、なんて思うんだが。
なお、残念つーべきか、当たり前と言うべきか、とりあえず丼の底には、ナニも書いていない。