ショーちゃん、ダメかな、と思った朝

一時は顔もまっ黄っ黄になっちゃって、へたへたになり、もうダメかと思ったんである。それが抗がん剤治療をはじめ、ステロイドも飲ませ、ご飯もa/d缶を毎日1缶シリンジで無理くり食べさせて、そして毎日のように点滴に通って、黄疸も消えていろんな数値も改善し、体重もかなり戻した。まあ、リンパ腫が完全に消えることはないにしろ、病気とうまく付き合いつつ、QOLを改善していければ、と思ってたんである。へたへたになっちゃったコイツにかまけているうちに、うっかりチャイの異変に気づかず(なんか兆候あったはずだと思うんだよなあ)、一度も獣医さんに連れていくことなく死なせちゃったから、その分、コイツに長生きしてもらわないと困る、と思ってたのだ。

しかし、この数日、また急激に弱っちゃった。呼吸もおかしいし、足もヨタヨタになっちゃって、獣医から帰っても、キャリーから自分で出られない。カラダのコントロールの指令を出すアタマにできてる腫瘍のやらかす悪さが、閾値を超えたのかもしれない。体温も、すっごく冷たい。いわゆる、もう死んじゃうかも、のパターンだ。他のネコたちも、心配そうである。
撫でていたら、ワシの手をぎゅっと引き寄せるので好きにさせていたら、いきなりガブっと噛んだ。全力で。片方の手で、ショーちゃんの口をこじ開けるんだけど、どこにそんなチカラが残ってたんだろう、という強さ。もう、そういうコントロールもできない。苦しいのかなあ。それとも、毎日無理くりエサを喰わされるのが、それほどイヤだったのかなー。それで気が済むなら、噛んでもいいぞ。

ショーちゃんも、そんな状況が自分でもわかるのか、そんなヨタヨタのカラダで、ほかのネコたちのところを訪れて、まるで別れの挨拶でもしているようだ。

そんな簡単に死なれちゃ困るので、日が差し込む暖かい場所で体をさすり続けてやって、なんとなく目にチカラも入ってきたような気がしたので、一縷の望みをかけて、獣医さんに連れていくことを決めた。途中で死んじゃったり、ワシの見えない場所での処置中に死んじゃったりしたら悲しすぎるので、かなり迷ったんだけど。

Author: shun

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