今日の里親募集中


こないだの3匹に加えて、数匹増えていた。さあ、何匹いるのか数えてみよう。もっとも、袋の中とかぢゃ見えないが。
以下追記にちょと重い話。


いま、宮崎県では口蹄疫で牛や馬が殺処分され、実に胸の痛む話が連日報道されている。しかし猫は連日報道されることもないまま、年間30万匹近くが殺処分されているのだった。しかもここで重要なのは、犬と違って猫は捕獲されることがなく、大半が”持ち込まれた”子猫だということ。つまり飼い猫にしろ、いわゆる”地域猫”にしろ、飼い主がちゃんと去勢・避妊するなどしていれば、しなくてすんだ殺生なのである。
「動物の殺処分方法に関する指針」による”安楽死”は、実際には密閉された箱や袋に二酸化炭素を充満させて行う。猛烈な窒息に10分以上苦しむともいう死を、安楽と呼ぶのかどうか。欧米では獣医が麻酔薬を使ったりするそうだが(裏は取ってない)、日本では上記の指針(具体的には「化学的又は物理的方法により、できる限り殺処分動物に苦痛を与えない方法を用いて当該動物を意識の喪失状態にし、心機能又は肺機能を非可逆的に停止させる方法によるほか、社会的に容認されている通常の方法によること。」というのが政令の内容)に適合した安全かつ安価な処分方法として、二酸化炭素による窒息死が一般的なようだ。つまり、昔は当たり前だった撲殺だけはやめとこう、ということである。焼却場へ運ぶトラックそのものがガス室だというのもある。この写真の子猫たちも、1ヶ月のお見合い期間が終わっても引き取り手がいないと、そういうことになっちゃう可能性も高いのだった。
これまた欧米の話だが、あっちには、こういう飼い主のいない犬猫のための、一種の”救護センター”のような施設もあるという。そういう施設の目的は、その名の通り動物の救護なので、保護と新しい飼い主を見つけることが施設の主眼となっているし、犬や猫を飼おうと思う人たちはまずそういう施設を訪れるので、9割の犬猫は新たな飼い主の元へ引き取られていくとか。確かにブリーダーはいるけど、ペットショップなんかあっちで見たことないもんなー。一方、日本の施設は処分前提の収容施設である。なぜなら日本の施設(動物管理センターや保健所等)は動物愛護ではなく、衛生問題から運営されているから。つまり野良犬による狂犬病や伝染病の予防などが主目的の、古き貧しき日本のまんまの発想からなにも変わってないのだった。あ、ちなみに欧米がなんでもいい、っちゅーわけではない。アメリカの殺処分数は、日本と桁違いだっちゅーデータもあるしね。
なんにしろ猫は、持ち込まれなければ殺されない。とにかく、去勢・避妊。それしかないんだよなー。もちろんこの動物病院の里親募集猫は、みんな去勢・避妊済みである。

Author: shun

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