満月2日前の月が、中天にドーンといるので、シャッター5分開けたら写真はこんなんである。ふつーは、月見る以外にやることがない夜である。そんなベランダで星を撮ろうだなんて、苦労多くしていいことはナニもない。なんかマゾヒスティックな、オカシな趣味でもあるのか!? そういうMではないんである。今夜巡ったMとは、メシエ天体カタログのMで、ウルトラマンの故郷「M78星雲」のMなんである。
シャルル・メシエという18世紀のフランスの天文学者が作った、”星じゃないっぽいモン”のカタログがあって、たとえばその78番目に載ってるのがM78。で、なんでM巡りをしてたのか。別にMぢゃなくてもいいんだけど、星がいっぱいいる場所のほうが、オートガイドの状況を把握しやすいからすばるみたいな散開星団を撮ろうと思ったわけなのだ。しかしこんな月夜の、どうせ5分も開けてられない状況の中で同じモノばっかり撮ってもしゃーない。ということで、近場のM天体をウロウロしてみただけという、写真としても、オートガイドの実験としても意味のない撮影なんである。バカバカしいので以降は追記に。(^^;;
いわゆるオリオンの小三つ星あたり。いわゆる大星雲の鳥の、胴体と広げた羽がM42、アタマがM43なのだった。さらにいうと、写真上の方、星がなんとなく集まってるのはNGC1981ちゅー散開星団で、それと鳥アタマの中間には、月明かりに埋もれてわかりにくいけどNGC1973という散光星雲があるのだった。わからんっちゅー方はココのいちばん右下の写真参照。で、右は、上が中心部M43の、下は画面右上あたりのピクセル等倍切り出し。あくまでも主眼はオートガイドのテストなのだ。
月明かりに埋もれてよくわからんだろうが、左の微光星が密集してるのがM46で右の星がワシャっと集まってるのがM47。でM47の上で星が集まってるのがNGC2423。みーんな散開星団である。右写真はM46の中心部近くのピクセル等倍切り出し(あくまでもオートガイドの練習とチェックなのだ)。こと座のリング星雲M57そっくりなのが、NGC2438ちゅー惑星状星雲である。
うみへび座のM48。つっても月明かりに以下同文。うみへび座って、さっきのM46、M47があるとも座や、下のいっかくじゅう座とともに、昔からなかなかカタチや領域がイメージできない星座なのだった。(^^;; 右写真は中心部あたりのピクセル等倍切り出し。
M50はいっかくじゅう座。アストロアーツのステラナビゲーターでは「星数は200個ほどで、これといった特徴はない」なんて書かれちゃう散開星団。右は中心部あたりのピクセル等倍切り出し。
とゆーわけで、SSAG + PHD GUIDING + SXDという架台の組み合わせで、500mm5分なら、なんとなく星が星っぽく撮れるようになってきた。星像としては、まだまだビミョーな部分があるんだけど、ガイドの流れなのかレンズのせいなのか、シンチレーションや天候のせいなのか、いまいちわからない。ハッキリしているのは、もーすこししっかりピントを合わせる技術が必要だっちゅーことだ。そしてもうひとつの問題は、5分とか10分露光して、空は暗いままどんどん星の光を蓄積できる星空と、そこへなんだかんだの一式を持って行く手段と、そして電源である。