茅ヶ崎って、南は海しかないはずなのに、南の空も光害地なんである。湘南エリアの光害発生も少なくないんだろうけど、やはり東京横浜の光量がハンパぢゃないんだろう。しかし湘南から10kmも南下すれば、かなり違うんだそうな。三浦半島でさえ南の方へ行けばなんとか銀河も見えると天文部会員も言ってるし、房総や伊豆半島はリッパな遠征先になっている。茅ヶ崎から南へは海だから行けないけど、船で伊豆大島まで行けば、南側はそりゃもうナイスな星空だそうな。利島なんか、星空を観光の売りにしているくらいなんで、そのうちあっち方面にも遠征したいなあ。
まあ、それはともかく、茅ヶ崎ではどう星を撮ればいいのか。というのの実験を、今夜はしてみたのだった。露光を3分、5分、7分、10分と変えた結果の、そのままのデータと、Photoshopで自動スマート補正喰わせたののピクセル等倍切り出し。自動補正のせいかもしれないが、なんだか補正結果に差がないのはどうしてだろう。Photoshopがなかなかにカシコイということなのかなあ。データは全部共通で、PENTAX 75SDHFにLPS-P2フィルターを装着し、ビクセンSXDでオートガイド。あ、対象は見てのとおりのM46とM47(と、その上にあるのはNGC2423)。切り出しはM46内の惑星状星雲NGC2438を含む中心部あたりである。続きは追記に。
露出が3分。右は自動補正でコントラストが強調され、下が持ち上げられて暗い星が浮かび上がっているけど、背景がモワモワになっちゃっている。
露出5分。リング状星雲がちょっと明るくなった。補正後は、無理して持ち上げる分が少なくなったせいか、すこしモワモワが減ってるかな?
露出7分。微光星が増えるわけではなく、逆に背景が明るくなってきている。
露出10分。背景がさらに明るくなって、このままいくと微光星が埋もれてしまいそう。しかし露光が長い分、星像が大きくなってきて、画面がなんだか賑やかだ。それは補正後も同様。
自動の補正ではなく、手動でテキトーに補正してみた。上が5分露光、下が10分露光のものがベース。10分のはかなり賑々しくはなったけど、空がとても明るい。(^^; 星空っぽいのは5分露光の方だろうなあ。しかも星像の大きさは違うけど、星の数はたぶん同じ。星図で見るところによれば、16等星〜17等星がギリギリ写ってる感じ。つまりまあ、結局茅ヶ崎では17等星以下の星は空の明るさに埋もれるので、5分以上露出しても意味がないってことなんだろうなあ。