写真では荒れ模様のように見えるけど、実際はやたら暖かい今日のビーチ。この、いつもと同じように寄せては返す波が荒れ狂う様子を、報道でイヤというほどに見せられたわけだけど、この風に放射性物質が大量に含まれているとしたら、どうだろう。津波と違って、放射性物質は目に見えない。それだけにみんな、言いようのない不安感を抱く。こういう政府や東電の発表では、実際には正確なことが把握できていないのだとしても、ホントのことを言ってない、ナニか隠していると思われてしまう。それはつまり、現時点でわかっていることしか言わないからだ。
人が知りたいのは、未来のことである。この事態が、どういうことになるのか。それが知りたいんである。ならばああいうわけのわからん模式図ではなく、原発の構造は具体的にこれこれこういうふうになっていて、現在はどこでナニがどういうふうになっていて、これをこういうふうにするべくナニナニしてるんだけど、最悪はこれがこういうことになって、こういうことになります、ということをハッキリ言わないとダメだと思うんである。ていうか、きっと東電も政府も最悪のシナリオなんぞは百も承知で、だから半径20kmという避難エリアを設定したんである。その理由を説明して理解を求めないと、人は不安になるだけだ。