すごいわ。ある意味、ボブ・ディランよりボブ・ディラン。詩もすごいし唄もすごいし演奏もすごいしバンドもすごい。サウンドに圧倒される感じ。もちろん音量とか音圧の問題ではない。気迫とか迫力があるんだな。力のあるバンドの、力のあるライブ。正直、ボブ・ディランのフリークでもないかぎり、知ってる曲はそう多くないと思うんだけど、もはやそんなことは問題ではない。日本語だし、唄う人間に伝える意思があるから、ボブ・ディランがちゃんと伝わるのだ。おまけに和久井さんは音楽評論家でもあるから、とてもタイムリーで的確な解説付き。というわけで、かなり遠方から来ていただいたお客さまもいらっしゃったようだけど、かなり喜んでもらえたのではないかなあ。茅ヶ崎、思ったより近いでしょ。
出演/和久井光司バンド(和久井光司vo/g、菊池琢己g/vo、森山公一vo/b、伴慶充perc)、オープニング・アクト/M.M.KING