お葬式のあと、音楽なお友だちのみなさんとお茶してたから、帰ってきたらもう夕方。そんなわけで写真は5時過ぎのもの。晴れてるんだけど、どこか寝ぼけた春の空。そのくせ、かなり寒い。
63が62になり、61に落ちてまた62に上がって、5日17時の放射線量は61nGy/hである。川崎も横浜も100を切ったから、微減方向なのは間違いないようだ。もっとも水による冷却で空中へ拡散する放射性物質を押さえ込んでいる分、海洋への汚染が深刻化しているようだ。もう、ワタクシ、ほとんどTV見なくなっちった。(^^;;
実際のところはどうなんだろう。3つの炉がヤバかったわけだけど、きっといくつかはとっくの昔に圧力容器が抜け、最後の砦とか言われた格納容器もあっさりと底が抜けていて、だからあれだけ高濃度に汚染された水が海に流れ込んでいるんだろう。
逆に言えば、既にいくつかの炉は、メルトダウンという意味では最悪なカタチではあるけれど、それでもとんでもない僥倖に恵まれて、燃料のウラン235が再臨界して米軍の無人偵察機が炉心の青い光を見ることもなく、溶け落ちた燃料が水に触れて水蒸気爆発を起こし、なんやかんやを大空高く大量にまき散らすこともなく、静かに、静かに最悪のカタチに落ち着いてくれたのかもしれない。しかし、それ以外のいくつかの炉は、再臨界するかも、とか、水蒸気爆発しちゃうかも、とかまだまだ予断を許さない状況にあって、だからとにかくいまは、冷やして冷やして冷やし続けるしかない。海に多少、いや多大に汚染された水が流れ込もうと、そんなことにかまってる場合ぢゃない、ということなのかもしれないなあ。
しかし、もう手は尽きているんじゃないのかな。なのに東電も政府も、なんだかまだ無駄な悪あがきをしているように見えるのはなぜだろう。それは、1.ホントに中のナニがどうなってるのかちゃんと把握できてないんで、ナニをどうしていいのかわかってない、2.まだまだヤバイ炉がなんとラッキーに冷温停止に成功、なんてことから、ドカーン、うひゃーチェルノブイリかよ、なんてことまで、ちょっと想定範囲が広すぎて説明できない、3.ぶっちゃけ、まだまだ原子力に未練があるんで国民にホントのことが言えない……。4も5も6もあるけど、ま、それはいいや。
なんにしろ、最終的にはこんな風に処理します、という青写真を、キチンと国民に見せて説明しないとイカンのぢゃないかなあ。「数ヶ月はかかる」とか「いつになるかわからん」ぢゃなく、最終的な幕引きのカタチを、年単位でちゃんと国民に示したほうがいいんじゃないのか。そして全精力を傾けて、地球に対する犯罪の幕引きをはかった方がいいんぢゃないのかな。たとえそれが、数十年単位、あるはもっと長期の作業になろうとも。