今日のサザンビーチ　と原発を持つ資格!?

ずっと、ハッキリしない天気である。ていうか、ハッキリ悪いのか。少なくとも晴れてないし、湿度めっちゃ高いしで、次に望遠鏡出すのがとってもコワイ今日このごろである。
今日13時の放射線量は50nGy/h。結局菅総理は居座ったまま国会を延長し、止まってる原発の再稼働に向けて、原発をかかえる自治体の首長のところを行脚するとかしないとか。敦賀などは炉心溶融に関する防御は手つかずのまま、水素爆発を防ぐなんてチャチな改築をはじめるんだとか。そして15%の節電要請という恫喝。政財官民一体となって、原発を動かそうとする圧力がどんどん強くなっているようだ。
しかし、安全が確認できた原発からひとつずつ動かすとか言ってるそうだが、ぶっちゃけて言ってしまえば、これまでの原発がクリアしていた安全基準は、福島の原発もクリアしてたわけだ。その基準がダメだったというのが露呈したいま、地元になんて言って安全を説明するつもりなんだろう。震度7で壊れないはずのモノが壊れたので、震度10(笑)まで壊れないように改築しました、とか、7mの津波で壊れた(東電の言い分は15mだっけｗ)ので、高さ50mの防潮堤作りました、とか、こんなに安全になりました、という事実を積み上げて、その上で「安全になったので再稼働させてくれ」というならわかるけど、現状は、安全になった事実はなにもない。15mの高台に非常用発電機を用意したとか、そういう本気で安全を考えてるとは思えないような対策を講じただけである。そんなことで地元がウンと言うとしたら、それは別のナニかを呑まされたということだ。
以前、東電の事故隠しを見抜けなかった経産省・保安院が、新たに作った「原子力安全基盤機構」が、やっぱり検査ミス。結局、東電の検査を横で見ているだけの検査なんだから、東電がミスれば役人もミスるし、東電がごまかすつもりで臨めば、簡単に騙されちゃうわけだ。検査する方も、そんなこたーハナから承知。結局は、みーんな、同じ穴の狢っちゅーことだ。通産省が事業者と同じ利権体だと言われ検査するための保安院を作り、同じ穴の狢と言われて安全委員会を作り、チョンボを見抜けなかったと叩かれて原子力安全基盤機構を作り、実はそのたびに彼らは、自分たちの働く場所を増やし、広げ、省の利権を拡大してきただけなんである。
原子力発電所というのは、人間を月へ送るのと同じくらいに、人類の最先端の英知と、細心の注意深さが求められる、とんでもなく高度なプロジェクトである。だから原発を運営するためには、
1.地球規模で比肩なき、高度で最新、最先端のテクノロジー
2.原発のシステムを運営維持し、時代に応じてリファインするための仕組み
3.運営維持する政府機関なり企業体なりの高い倫理観と社会優先の意識
4.それらをキッチリ管理運営させるための整備された法体系
5.まったく独立したスタンスから原発を監視・監督し、行動を規制できる実力のある組織
などが必要だと思う。
んで、近隣のデカイ国なんかも原発どんどん作っちゃってるけど、大丈夫かよ、そのへんのどれもこれも担保できてないんじゃないのか、なんて思ってたわけけど、今回の事故でよーくわかった。科学大国だと思い込んでたこの国にも、原発を作って運営するための資格は、なにひとつ持ってなかったんである。