朝9時の放射線量は47nGy/h。何度も書いてるけど、この国のエライ人が収束宣言した数値である。収束した、という成績を作るために、現在のとんでもない数値を「目標」にしたんだから、「収束」したんである。国内に、そして世界に、もう大丈夫です、と言いたかったんである。そして言うまでなく国内からも世界からも、ボロクソ言われているようだ。どうも、この国のエライ人の考えることは、イマイチ理解できないことが多い。
理解できないといえば、経産省・保安院だ。3月11日以来、福島の原発はとんでもない量の放射性物質を海に垂れ流してきたわけだけど、保安院としては、法的には流出量は「ゼロ」なんだそうだ。
(゚Д゚) ハア?
いや、意味がわかんない。でんでん意味がわかんない。ダダ漏れしちゃったり意図的に海に放出した放射性物質は、東電によるかーなーりー自分に都合のいい試算でさえ4700兆Bq。それがゼロっちゅーのは、どういう意味なのか、もー、さっぱりわからない。その理由は「緊急事態」だからだっちゅーんだが、そんなこたー誰でもわかってて、そりゃー原発がポーンと飛んだんだから緊急事態以外のなにものでもないし、だから当初は止める手立てもないままに、大量の放射性物質が海に流れ込んだわけだ。それが「ゼロ」だという。
うーん、こりゃアレか? もしかして、正直な者にしか見えないとか、顔が悪いヤツにはわからないとか、そういう種類の話か?
あるいは、今後、漏出や意図的な放出があってもゼロ扱いする、というところに、ゼロの意味が隠されているのかもしれない。もしかしたら、こいつら、監督責任を問われるのが怖いのかなあ。海に放出しても許される放射性物質は原子炉等規制法で決められているが、今回の事故ではそんな規制値をゴミみたいに感じるほどに大量の放射性物質が海に流れた。でも、それは法的にゼロなので、おい、監督官庁はなにやっとったんだ、と追求されても、いいえ、海へ放射性物質なんか流れ込んでないですよ、と言えるんである。さらに今後、漏出や意図的な放出があってもゼロ扱いする、というのも、たとえばいま東電は原発冷却してたまりにたまった汚染水を、海に流しちゃおうと画策しているわけだけど、そんな規制値超えちゃう放出を監督官庁がオッケーできるわけがない。でも、それが法的にゼロなら監督官庁としては見て見ぬふりができるのだ。
てなことしか、理由が思いつかない。誰か、心のキレイな人、意味がわかる人がいたら、心の汚れたワタクシに教えてくれないだろうか。