朝9時の線量は48nGy/h。6時、7時、8時と49で、9時に48へと下がっている。ここんとこ、ずっとこのパターンなのだった。今日か明日あたりに雨か雪だという話なので、ちょっと変化があるかも。
昨日、関電大飯原発のストレステストをめぐる専門家会議が開催された。これは会議という名前だけど、実質的にはストレステストの結果を国が審議し、その結果を出すというもので、予想されたとおり「再稼動は妥当」という結論を先に用意した会議だった。まあ、その手の茶番劇は原発事故からこっち、もうイヤというほど見せつけられてきているのでまったくもって興味ないんだけど、すげーなーと思ったのはマスコミの報道。その現場は最近流行の独立ジャーナリスト系メディアがUstreamで中継していて、現場でナニが起こってるか一目瞭然。で、傍聴券を手に経産省へ入ってきていた人たちもいっぱいいたわけだけど、経産省が会議を別室で、傍聴人抜きで開催しようとしてひと悶着がはじまった。傍聴券を手に経産省に入って、実際には傍聴できないなんて、そんなふざけた話はない。で、現場でもめるわけだけど、それがニュース速報では「反原発市民団体が経産省に乱入」だとか「委員が軟禁状態」だとか、流れるんである。おーい、その現場、Ustreamでみんな見てるんだが。暴れてるのは、抗議する市民を押さえつけてる背広着た公安職員だけのように見えるんだが。結局マスコミは、その筋から”市民団体が乱入して会議が開催できずにいる”とか”枝野が、委員が軟禁されていると言っている”と言われたら、それは政府のスポークスマンとして、そのまま現場さえ見ずにニュース流しちゃうんだな、ということが、とてもよくわかったのだった。なるほどなあ。これまでもずっと、こいつら、こんなふうにニュース作って報道してたんだなあ。どこかの半島の北の国のことを笑えないなあ。ていうか、こっちの国じゃそういう政府子飼いの宣伝屋が、社会の木鐸でござい、ジャーナリストでございみたいな顔をしてるだけ、よけいにタチが悪いのか。
「委員に不快な思いをさせ迷惑をかけ申し訳ない」と謝罪して、そして原発再稼動への道を確実に一歩進めた枝野経産相。委員には、もちろん、先日電力会社からたらふくカネをもらってることがバレた人間も含まれている。実質非公開(傍聴は別室でモニターを見るだけ)という会議に抗議して退出した委員もふたりいたけれど、うがった見方をするならば、反対派とされる彼らの退席によって、会議はシャンシャンと進行できたともいえる。表面上とはいえ会議を一般人に公開(笑)しつつ議場からは締め出し、自発的退出を誘発させたか口裏合わせて棄権させたか知らないが反対派委員をも不在にして、会議はつつがなく進行させ、ついでにマスコミ使って反原発な人々を一部の奇異な人々に見せかけちゃう。そこまでが仕込まれていたとしたら、この経産省のシナリオライター、めっちゃくちゃにアタマがいい。一石二鳥どころか四鳥だ。60年稼動容認といい、再稼動前提のストレステストといい、反原発な人々を一部の過激派的に扱う報道といい、どうもこの国の、あっちの勢力が猛反攻に出てきたようだなあ。