今日朝9時の線量は47nGy/h。ピークは昨夜23時の54nGy/hだった。天気が悪かったとはいえ、政府や東電が収束済みと言い張る福島第一原発からは、継続して少なくない放射性物質が拡散し続けている。
浜岡原発というと、東海地震が来たら間違いなくアウトだっちゅーので、福島の事件後に政府が著法規的措置で停止させた原発。昨年5月6日に政府が中電に停止を要請、中電が折れて5月13日に4号機、14日に5号機が停止した(1〜2号機はすでに運転終了機、3号機は定期検査中だった)。しかし、止まってるから安心だと思ったら大間違い。静岡県と中電が試算したところでは、もし東海地震等が起こって浜岡原発が全電源を喪失したら格納容器内の燃料や保管されている使用済み燃料の崩壊熱を冷却できなくなり、すでに全面停止しているにもかかわらず、3日で炉心の燃料棒が露出しはじめるという。そしてその先に待っているのがメルトダウンであるのは言うまでもない。つまり原発というのは、そういうモンなんである。さらに言うまでもないけど、そんな事情は浜岡だけではなく、いま止まってる49基含んで、日本の54基の原発すべてが共有しているリスクなのだ。
さらに浜岡でコワイのは津波というより、地震そのものによる被害だ。東海地震もそうだけど、なんちゅっても原発周辺の8km以内には8本の活断層があり、敷地にも2本活断層が走ってるっちゅー話もあるくらいなんで、ドカンときたときには送電が止まるとか発電機が動くかとかいうより前に、原発そのものの健全性は大丈夫なのか、という話になるだろう。炉や建屋はもちろん、冷却のシステムが壊れたり、網の目のように張り巡らされた配管が破断したら、冷却はアウト。福島のように、電源さえつなげばなんとかなったのに、ってなわけにもいかない。復旧にははるかに時間がかかるだろうし、もし放射性物質がすでに漏洩していれば、誰も近づくことができず復旧作業そのものが不可能だろう。