今日朝9時の線量は46nGy/h。この24時間はだいたい45か46で、たまに47という、天気が悪くないこの季節のパターンだったようだ。
福島原発事故独立検証委員会ちゅーのが、報告書をまとめたそうな。これは財団法人日本再建イニシアティブちゅーのが起こした独自の委員会で、原発事故に対する初動の官邸の介入をボロクソに書いているそうな。もちろん、人材力が圧倒的に弱い政権なわけなんで、官邸の対応はそりゃもうひどいもんだったし、連絡ミスや判断ミスなんか枚挙に暇がない。しかしそもそもの話として、なんで原発事故に官邸が強硬に介入したかちゅーと、ぶっちゃけ言えば東電があまりにいい加減な対応に終始したからである。その中でもいちばんスゴイ対応は、現場からの撤退を官邸に強く要請したことだろう。これはつまり、ぶっ飛びかけてる原発をほったらかして逃げるちゅーことである。そのあと無人になった原発が爆発しようがとんでもない量の放射性物質を撒き散らし続けようが、知ったこっちゃない、東電職員だけは遠い、遠いところへ逃げてるもんね、というわけだ。こんな東電に対して、政府が介入しなくて、いったい誰が介入するんだ。で、報告書でも、逃げようとする東電に対して菅直人が強く出て、結果東電が腹をくくらざるを得なくなった点だけは、評価ポイントなんだそうな。あーはいはい。
で、こんな報告まとめるのはいいけど、それにどういう意味があるんだろう。東電や政府に調査を任せておけない、われわれが真実に迫る、ってな高尚な決意を持って、驚くべき真相が明らかに!? ってなことなら話はわかるが、なんの権力もない委員会だから、当然、調査の方法は限られている。そもそも東電なんか、この委員会の調査を拒否しているくらいだ。さすが東電。なので実際の報告書の内容も、既報道以上の話はほとんど見られないようだ。ていうか、報道の分析にさえなってないようなんだがなあ。
さらにこの日本再建イニシアティブちゅー財団法人、アークヒルズフロントタワーなんて高賃料ビルに入って”世界の知的インキュベーターを目指”すんだそうだが、どういうモンなの? 朝日新聞元主筆が立ち上げたとかいう話もあるんだけど、ホントかな。企業や個人の寄付で活動するちゅーんだけど、現在のスポンサーは非公表。もしかしたら、某環境団体だとか某鯨愛好団体とか某国連機関を名前に乗せた団体とかと同じような、新手の寄付ビジネスだったりしてなあ。