朝9時の線量は「オンライン化工事中」。な、なんだそりゃ。どうも昨日15時の44nGy/hを最後に、データの更新は止まっている。そんなアナウンス、あったっけー。見落としたかなー。
ところで東電のテレビ会議システムの映像がDVDに記録されて残ってたんだそうな。菅直人前首相が乗り込んだ東電本店で幹部らを激しく叱責する映像があるんだそうな。見たいなあ。
報道では、菅直人、ボロクソである。「怒鳴り声ばかり」だとか「同行した首相補佐官に首相を落ち着かせてくれと頼んだ」とか「同席した関係者に不快な思いをさせてしまったと陳謝した」とか、「指導者の資質を考えざるを得なかった」だとか、まあ、このへんの話の出所はすべて前の経済産業副大臣だから、当然のことながら経産省バイアスがかかってるわけで、東電に「激しく叱責する映像があった」なんて話も、その援護射撃なんだろう。菅がキーキーカーカー大騒ぎしたから原発の対策がうまくできなかった、ってことにしたいに違いない。
しかし、である。人間、怒鳴らないとダメなときだってある、とワシは思う。まさにぶっ飛びかかってる原発を前に、全員撤退させたいなんて言い出す東電幹部なんかは、怒鳴りつけてもいい、殴りつけてもいいと思う。いや、そうすべきだと思う。まあ、どうも地震以降の日本を見ていると、この国の上の方、大きな会社の上の方には、無責任なヤツらばかりしかいないんだな、ってことがよくわかってきたわけだけど、それにしてもぶっ飛びかかってる原発を捨てて逃げる、という発想ができる東電のトップって、やはり、おかしいとかいうより、もはや「人間ではない」というレベルだ。
自分たちの発電所が、自分たちのチョンボでぶっ飛びかけている。これを放置して完全にぶっ飛ばしてしまうとどうなるか。それはもう、ちょっともう想像の域さえも超えちゃうような大惨事だろうなあ。あれだけの核燃料と使用済み燃料が一気に崩れて固まってぼんぼん燃えて、パンパン水素爆発でもしたら、それは燃料の多さから考えて、撒き散らされ放出される放射性物質はチェルノブイリどころの話ではない。少なくとも半径200km圏内は未来永劫人が住めなくなるだろう。さらにチェルノブイリはどひゃーっと石棺作っちゃったけど、福島第一がそんなことになった場合、もはや誰も近づけない状態で、猛烈な核反応が続く活火山のような場所が地球に誕生したことになっちゃって、何世紀もに渡って全地球を汚染し続けることになっただろう。そんなことは、原発作った彼らにわからないはずはない。
彼らは、我が身かわいさのあまり、そんな選択を選ぼうとしたのだ。つまり気がおかしくなっているのだ。差別用語だという意見もあるけど、これはキチガイである。気が狂っちゃってるのだ。いかん、こいつらを正気に戻さないとダメだ。と、そうなったら、もう、怒鳴るか殴りつけるかしかないぢゃないか。で、まあさすがに殴っちゃうと暴行だから、菅直人は怒鳴りつけた。お前らに逃げ道なんかないんだと理解させた。なので東電は撤退をあきらめ、現場の作業員たちも頑張って、いまの状態があるんである。
ワシ、菅直人って基本的にそんなに評価してなかったし、そしてコレは単なる結果論かもしれないけど、東京、首都圏、日本の国土の1/5くらいの面積を救ったのは菅直人の恫喝だと思う。