朝9時の線量は0.0453μSv/h(45.2nGy/h)。今日から県ではなく文科省のwebを見に行ってるわけだが、県のwebでは小数点以下4桁目を四捨五入してたのね。昨日の朝は44と書いたけど、県のデータでは0.0443なのだった。
原発再稼動を企図する勢力が、そろそろなりふり構わなくなってきたようだ。これまではかなり巧妙な搦め手を駆使してたりしたわけだけど、もはやカンタンなトリックを使う余裕さえ消えうせて、ワシのようなアホな国民さえだまされない、ロジックとも呼べないロジックを振り回し、しゃにむに再稼動させようとしてきたなあ。
安全委員会が妥当だと言ったのは、保安院が決めたチェック項目がちゃんと埋まってるかどうか、である。チェック項目の妥当性だとか、項目が満たされていれば本当に安全かどうかとか、そういうことではなく、ただの答案のチェック項目のチェックをしただけである。何度も書いているけど、経産省と保安院が、菅が持ち込んだストレステストなるものの実施を飲む代わりに、再稼動のチェックとその判断システムを骨抜きにしたんである。まあ、そのときは委員会も同じ穴の狢だったはずが、斑目が学者のスタンスに立ち戻ったのか、こんなもんぢゃ安全なんて言えないからね、なんて言っちゃったりなんて小さな番狂わせもあったけど、もともと委員会にはなんの法的実行力もない。まあ、そのままごり押しする根性が野田になかったのか、内閣として再稼動が妥当だと結論付けるための、新しい安全基準なるものを昨日の今日みたいな時間ででっち上げて、しかしその一方で、地元の合意がなけりゃダメなんて法律はない、とか言い出して立地自治体首長に揺さぶりをかけてきた。
新しい安全基準とは「津波で水をかぶったり、送電網が倒れたときでも福島のような事態に至らない」ことなんだそうだが、驚いたことに、そのための設備は、実はいま無くてもいいのだ。つまり、いま福島のような津波が来ても大丈夫になったから再稼動が妥当だ、というんではなくて、○メートルの津波が来てもいいように防潮堤をこれから作ります、と、計画にあればオッケーなんである。ここ、とーっても重要なポイント。対策ができたから、再稼動してもいい、ちゅーのではない。防ぐ計画があれば、これまでと実質的になんにも変わってない原発を動かしちゃえ、という話なのだ。
当然、そんな防潮堤作るのに最低でも2〜3年はかかるだろう。だから来年、福島と同じ津波喰らったら、当然のようにメルトダウンするだろう。そうなることが福島でよくわかったから、いま、原発の再稼動でモメてるんである。それがなんで、こんな動きになるのか、もー、これ、まったく理解できない。安全委員会が妥当だと言い(言わざるを得ない)、保安院が安全だといい、内閣が新しい安全基準にも合致するとして、こんど枝野が福井に出向くちゅーのは、つまり、なんの対策もできていない原発を動かすという話なのである。