朝9時の線量は、0.043μSv/h。そしてこの24時間は、昨夜20時をピークに43〜51で推移していたようだ。企業というのは利潤を追求するための組織である。しかし、利潤追求のみを至上命題としていた企業でも、人として”それはアカンやろ”というモラルちゅーか規範のようなものがあったと思う。昔は。少なくとも、バブルの前くらいまでは。いまは、それがぶっ飛んだ。雪印の事件だとか肉の産地偽装だとか、まともだと思われてた企業が、利益を上げるために平気で詐欺を働くようになった。そして経済界というのは、経済界さえよければそれでいい、という連中の集合体となった。まあ、経済が伸びれば後から国民生活がついてくる、みたいなつもりなのかもしれないが、現状の実際は、ロシア革命前よりひどい、搾取の構造だ。今朝の朝日の記事に寄れば、東電の電力販売量は、企業向けが62%で家庭向けが38%。ところが電気事業利益は企業からが9%、そして家庭からが91%なんだそうな。内輪の値段は、自由競争というタテマエを導入したふりをして、なあなあで値段を決め、選択の余地のない家庭から、取りたいだけ取る。マルエン的には、労働の価値が資本家に搾取されてるっちゅーたわけだけど、これって単なる一企業が、まるで税金のように選択の自由のない国民から、広くサービス以上の対価を巻き上げて、お仲間企業に分配しているわけである。そもそもの電気料金も、総括原価方式で好きなだけ経費を計上し、そして原価が上がれば上がるほど利益も膨らむという、電力会社はステキな商売なのだ。しかしまあ、どんなもんでもボリューム・ディスカウントっちゅーのはあるわけだけど、その差20倍ってのは、いくらなんでもエゲツナさが過ぎるんぢゃないか。先般、まず認可の要らない企業向けの料金を上げるとかいって世の中大騒ぎしてたけど、なーんだ、そんなの1割に満たないレベルので話だったんだなあ。そして国営化された東電の値上げ申請なんだから、国はサックリ承認するんだろうなあ。
